こんにちは、キョウイです。
今回は、アイデアを出す強制発想法についてです。
「アイデアを出して!」
なんて、職場で急に企画を求められることもありますよね。
ただこういう場合、やみくもに考えて、ウンウンと唸るのではなく、「強制発想」のフレームワークを使うと便利です。
アイデアを「強制発想」するとは?
「強制発想」といえば、ブレーンストーミングを発案した米国のアレックス・オズボーン氏の「オズボーンのチェックリスト」が有名です。
あるテーマや対象に対して、強制的に様々な違った観点から発想の転換を促すことで、新しいアイデアを創出しようとするものです。
今では、特にこのリストに則らなくとも、あらゆる分野で様々な強制発想法が用いられています。 それぞれよくできているので、ここで少し紹介します。
「カテゴリー」を使ったアイデアの強制発想法
これは「戦略思考トレーニング/鈴木貴博著」という本に、アイデア出しのトレーニングとして紹介されていた方法です。
- 30秒間で、できるだけ多く、レンガの使い道を挙げて下さい
外資系コンサル出身の著者は、30秒で40通りくらい思い浮かべることができるらしいです。すごいですね。
どういう発想をしているかというと、カテゴリーごとに、その中での選択肢を挙げ、枯渇すると次のカテゴリーに移る という方法をとっているのです。
たとえば、「庭でつかう」というカテゴリーの中では
- 焼却炉をつくる
- 犬小屋をつくる
- 砂場の囲いをつくる
- 洗い場をつくる」・・・
・・・そのカテゴリーでのアイデアが枯渇すれば、次は「屋内で使う」というカテゴリーに移ります。
- 本棚の転倒防止
- ベッドの高さ調整
- ドアストッパー」・・・
・・・という具合です。
また、カテゴリーの切り方も変えていき、「重さ」というカテゴリーで、「漬物石」「武器」とか、「耐熱」というカテゴリーで「鍋敷き」「焼き芋を冷やす」・・・という具合にも広げていくわけです。
これを、速く、広く思い浮かべるという発想法です。普段からトレーニングすることで、この発想法をうまく使いこなせるようになります。
「クリエイティブ・ジャンプ法」によるアイデアの強制発想
これは僕のいる広告業界でよく使われる方法で、呼び名は僕が勝手につけたものです。
上記のカテゴリー法と違う点は「誰も見たことがないアイデア」を発想できます。
そのメソッドが言語化されているものはないのですが、僕が経験しているところでいうと、「あえて関係ないものとの接点を探る」というものです。
たとえば、上記の「レンガの使い道」で発想してみましょう。
- 宇宙飛行士がレンガを持ったら何に使うか
- 警察官がレンガを持ったら何に使うか
- 野球選手がレンガを持ったらどうするか ・・・
・・・まあ、無限に出てきますね。
でも、新しいアイデアを探るプロセスなので、どの方向性もバカにしないこと。 つまり、あらゆる可能性を捨てないことが大事です。
ところで、現実的にはどれだけ数を出しても、採用できる企画はひとつです。
なので、次のステップが、より重要になってきます。
次に必要なのは「アイデアを選別する技術」です。
このテーマについては、また別途、解説します。
まとめ
今回は、アイデアを出すための強制発想法について解説しました。
まとめると以下です。
・ 強制発想法は様々なものがあるが、まずはビジネスで使われている簡単なものを使おう
・ 「カテゴリー法」:カテゴリーごとに選択肢を洗い出していく方法
・ 「クリエイティブ・ジャンプ法」:あえて関係ないものとの接点を探る方法
難しいフレームワークを学ぶ前に、すぐにできる簡単なものを実践して「無意識に発想法を使っている」というくらい習慣にしてしまいましょう。
それでは、また!