コロナ後のマーケティングとは?【結論:すでに起きている変化が加速するだけ】

こんにちは、キョウイです。
世界的なコロナ禍で、「マーケティング」というものも時代とともに何か変わりそうなので、少し考えてみました。

先日こんなツイートをしました。

http://twitter.com/kyoi_y/status/1366674644938358785

2021年の3月現在、緊急事態宣言の効果か、新型コロナの感染者数も少しずつですが、落ち着きを見せつつあります。

当然、世の企業もコロナ後を見据えて、あらゆる対策を考えているところだと思います。

その前提は、顧客である人々の価値観が根底から変わりそうな感じがするからですね。

だから、ビジネスもそれに合わせて大きく変わらなきゃという雰囲気が大きくなっていて、「マーケティングなんていう戦略ももうオワコンになるかも」という感じもでてきています。

いや、ちょっと落ち着いて考えていきましょう。

結論:マーケティングは今の「迷える局面」にこそ必要

・問題:そもそもビジネスの歴史上、マーケティングは、なぜ必要になったか?
・答え:モノが売れなくなったから。

企業の商品やサービスが、つくった分だけジャンジャン売れているなら、何の問題もないですね。
ただ、そのうちモノがあふれてきて、どうしても売れ行きが鈍ってきます。

たとえば、「車」とか「ビール」とかのカテゴリーがいろんな銘柄であふれてくることを「市場が成熟する」といいます。

市場の成熟に伴って、モノが売れなくなってきたときに、初めて「どうやって売っていくか?」という戦略が必要になってくるわけです。

これが、マーケティング。つまり、企業にとって「迷える局面」こそが、マーケティングの出番なのです。

次の一手が望まれる場面、それがマーケティングの瞬間

ということは、実は、こんなコロナ禍という大ピンチの時こそ「マーケティング」の活躍が期待されるわけですね。

日々、不安や恐怖心を煽られる状況ですが、感情に支配された思いつきや勘に頼った施策や判断はダメです。

迷える局面における次の一手が望まれる場面、それがマーケティングの瞬間なのです。

顧客の価値観が変わっても、マーケティングの基本セオリーは変わらない

なんでもそうですが、時代の変化とともに新しくブラッシュアップしていく必要があります。
なので、コロナ後のマーケティングも、当然これまでと違った新しい考え方を取り入れていかなければならないと思います。

でも、「基本的なセオリー」は変わらない。

マーケティングは確立された理論で、反論するのなら、これを打ち負かすノーベル賞級の研究成果が必要になります。

コロナ後のマーケティングを考える場合、変わるものと変わらないものを整理しておくといいと思います。

・変わるもの:人々=顧客の価値観
・変わらないもの:マーケティングセオリー

つまり、基本となるマーケティングのセオリーに、新しい人々の価値観をのせていけばいいわけですね。

では、人々の新しい価値観はどうなるのか?
その前に、基本のマーケティングのプロセスだけ確認しておきましょう。

マーケティングの3つの大きなプロセス

マーケティングセオリーの基本中の基本ですが、プロセスを整理しておきましょう。
マーケティングには3つの大きなプロセスがあります。

・情報の段階:市場の情報収集・調査・分析
・戦略の段階:商品・流通・価格・プロモーションの戦略立て
・戦術の段階:戦略に基づく具体施策の企画と実行

専門用語は文献によって、さまざまですが、まあ、大体こんなところです。

ビジネスにおけるどんな活動でも、この3段階を意識しているとあんまり踏み外すことはありません。

時々、打ち合わせなどで

・戦略の話をしているのに、いきなり戦術を語る人
・戦術を詰めているのに、戦略をひっくり返す人

などがいて、とってもウザイと思われちゃうので、3つのプロセスは常に意識しておくといいですね。

新しい人々=顧客の価値観の変化を探るのは、まだ一番最初の「環境分析」の段階です。

ならば「コロナ後のマーケティング」をどう考えるか?

結論:ずっと起きている変化が加速するだけ

さっきも言いましたが、変わるのは人々の価値観であって、マーケティングのセオリーは変わりません。
ただその人々の価値観もいきなり天と地がひっくり返るかというとそうでもなさそうです。

実はコロナ前から、消費増税で購買活動は停滞気味になっていました。

思い出してください。インバウンド需要に頼りすぎで「オリンピックが終わったらどうするの?」みたいな議論って、すでにおきていましたよね。

閉店に追い込まれる飲食店やアパレル企業など、大変な苦戦がニュースになりますが、実は10年以上前から長期的なトレンドとして、日本人は外出や移動をあまりしなくなっていました。

こんな中で「今後のビジネスをどうするか」、「自社の商品やサービスを買い続けてもらうには何をすべきか」というのは、本来コロナの前から検討しているべきことだったとも言えます。

つまり、コロナに関係なく人々の変化は常に起こり続けていて、企業も個人もみんなその変化に対応しつづけていかなくてはならないわけです。

コロナが示唆するところは、何かのキッカケがあると、こういう常に進行している変化が一気に加速するということですね。

顧客の変化やニーズをきちんとリアルタイムで捉えて、マーケティングに反映させていくというのは、いつの時代、どんな状況であっても変わらず必要なことということ。
これが、答えだと思います。

マーケティングは「ビジネス活動のすべて」

あと、「マーケティング」なんていうと、「マーケティング部」なんていう部署をもつ大きな企業の話に聞こえるかもですが、ぜんぜん違います。

マーケティングはいわば「ビジネス活動のすべて」です。
中小の会社も個人商店も、サラリーマンの活動だってマーケティングは必要です。

ちょっと宣伝ですが、僕は広告会社から独立して、フリーのマーケティングのアドバイザーをやっています。
ご興味あれば、お問い合わせください。

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こういう迷える時代局面に、この武器を使えるかどうかは大きいですよ。

最近この本を読みました。参考にしています。
今日は、このへんで^^