【ビジネス書・自己啓発本おすすめ40冊】必読名著を要約!【2023決定版】

こんにちは、キョウイです。
今回は、「ビジネス書・自己啓発本おすすめ40冊 必読名著を要約!」というテーマで本を紹介します。

本は人を成長させてくれる素晴らしいものです。
しかし、世の中には星の数ほど本が存在します。

時間が無限にあるなら、片っぱしから読んでいきたいですが、そうはいきませんね。
限られた時間の中で、人生の糧となるような良書をうまく選んでいく必要があります。

ならば、良書探しに少しでも役立ててもらおうと、「まずこれだけは」という必読の名著を選んでみました。

すべて、実際の僕の本棚からのおすすめです!

僕は本が好きで、一時は年間に500冊も読んでいた時期がありました。
8割がビジネス書。残り2割が、小説・ミステリー・旅のエッセイなどです。

どんどん蔵書が膨らむので、たびたび処分してきましたが、今回おすすめの本はそんな僕の本棚にずっと残り続けているものです。

10年後のあなたの本棚にも残り続けるような、あなたの人生の一冊となるような、そんな本との出会いのヒントになればいいなと思います。

目次 非表示

【まずは基本!】ビジネス書・自己啓発の名著10冊

必読1【7つの習慣】スティーブン・R. コヴィー 

本書は1990年に初版が出版されたときにセンセーションを巻き起こしており、以来1,000万部以上を売り上げ、ビジネス書として今でもベストセラーを続けている。著者のスティーブン・コヴィーは、国際的に高い評価を受けるリーダーシップ研究の第一人者。真に成功を果たすには個人としての有効性と職業としての有効性をバランス良く備えることが重要だと認識しており、それを反映して本書は、この2つの領域でより効果的に行動するための手引書となっている。ここで引用される具体例では、ビジネス上の課題を題材にしたものと同じくらい家庭内における状況を数多く取り上げている。

まず僕がおすすめするビジネス・自己啓発本は、「7つの習慣」です。
この本を読むことで「自分は何のためにどう生きるか」という「正しいフレームワーク」を理解することができるからです。

この本を読めば「人生のOS基盤」ができます。他の本を読む前に自分の中に蓄積する土壌を作ることが大事なんです。

僕はこの本に30歳を過ぎてから出会いましたが、もっと早く知りたかった。いや、よくこれを知らずして生きてきたなと。

その後は何度も読み返すことになり、何冊も人にプレゼントしています。
まだ読んでいない人は、できるだけ早く手に取ることをおすすめします。



必読2【原因と結果の法則】ジェームズ・アレン

デール・カーネギー、オグ・マンディーノなど、現代成功哲学の祖たちが、もっとも影響を受けた伝説のバイブル『AS A MAN THINKETH』。聖書に次いで一世紀以上ものあいだ多くの人々に読まれつづけている、驚異的な超ロング・ベストセラー、初の完訳!
「私たちの人生は、ある確かな法則にしたがって創られています。私たちがどんな策略をもちいようと、その法則を変えることはできません。『原因と結果の法則』は、目に見える物質の世界においても、目に見えない心の世界においても、つねに絶対であり、ゆらぐことがないのです」

「原因と結果の法則」もすべての考え方の基本となる本なので、早めに読みたいですね。
原因である「自分の想い」が、結果として「自分自身と自分の周囲を作っていく」ということに気づきを与えられます。

それを具体的に「心をどのようにコントロールすればいいのか」「秩序というものがいかに美しいものか」「深い思慮が将来にわたってどれくらい精神的な満足をもたらすか」というように、美しく詩的な表現で解説されています。

美しい考え方や言葉によって、自分の周囲の環境が整っていくことがわかる、読んでいてすごく気持ちのいい本です!

装丁も美しく、電子版ではなく紙の本を手に取ることをおすすめします。
本棚に置いても映えますよ。


必読3【自助論】サミュエル・スマイルズ

この本には、よくもこれだけの成功例を集めたものだ、というくらい有名無名の成功者たちの“生き方と成功パターン”が示されている。そして、そこに共通するのは、この小さな“プラスの習慣”が身につくかどうかで、すべてに天と地ほどの大差がついてしまう。あなたに成功を保証するこの本の10の習慣は、すべて「朝、顔を洗う」のと同じくらい簡単に身につくことばかりである。

「自助論」は、行動基本の古典です。

努力することがカッコ悪いことにようにみる風潮もあるなかで、この本では、日々の仕事をコツコツと重ね、努力を積み上げることの大切さを再確認させてくれます。

「天は自ら助くる者を助く」というメッセージを基本に「自分の人生は自分の手でしか開けない」「楽をする前に汗をかけ」「時間にルーズな人間は成功の知恵に乗り遅れる」など、忍耐の必要性、時間の考え方、お金との向き合い方が、解説されています

文庫本なので電車の中で読んだり、「この努力は報われるんだろうか」と気弱になったとき、この本を開くのもいいと思います。


ここまでの3冊が、自己啓発本の基本中の基本です。
世にたくさんある自己啓発本は、ほぼすべてこの3冊の考え方がベースになっています。

これらを読めば、人生の目標や考え方のフレームが身につき、その後いろんな本を読む上で理解の仕方が変わってきます。

まずはこの3冊を読んで、学びの基盤を整えることをおすすめします。

必読4【LIFE SHIFT(ライフ・シフト)】リンダ・グラットン / アンドリュー・スコット

誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか。働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる。目前に迫る長寿社会を楽しむバイブル。世界で活躍するビジネス思想家が示す、新しい人生のビジョン。みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という3つのステージを生きた時代は終わった。では、どのように生き方、働き方を変えていくべきか。その一つの答えが本書にある。100歳時代の戦略的人生設計書。

「LIFE SHIFT」「人生100年時代」という新しい概念を最初に提唱した本です。
長寿時代における新しい生き方、その選択肢や可能性を具体的に提示していて、これからの長い人生設計に新たな気づきを与えてくれます。

長い人生を生き抜く上で必要となる、有形資産(お金)、無形資産(家族・友人)、変形資産(知識・教育)といった、新しい資産形成の概念も丁寧に解説されています。

僕はこの本によってこれからの時代は「人生を2回生きることができる」ことを知り、もう一度目の人生をプラン二ングすることにしました。

これを知らずに、人生100年時代の生き方を具体設計をすることができません。
マンガ版も日本の一般家庭が舞台のわかりやすいストーリーでおすすめです。



必読5【ハイコンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代 】ダニエル・ピンク

21世紀にまともな給料をもらって、良い生活をしようと思った時に何をしなければならないか―この「100万ドルの価値がある質問」に初めて真っ正面から答えを示した、アメリカの大ベストセラー。

「ハイコンセプト」のテーマは、これからの時代に必要なスキル(能力)についてです。
これまで重宝された「左脳による論理遂行する能力」の時代は終わり、「右脳による創造力や人と共感する能力」が必要な時代になっていることが解説されています。

具体的には、①「機能」だけでなく「デザイン」②「議論」よりも「物語」③「個別」よりも「全体の調和」④「論理」ではなく「共感」⑤「まじめ」だけでなく「遊び心」⑥「モノ」よりも「生きがい」という6つの必要とされる能力のシフトです。

時代は物質主義として左脳的なものを追う時代ではなく、感性の豊かさを通じて人間らしい幸福を追求するようになっています。

僕はこの本に習って、自分の仕事の提供価値を、論理性からクリエイティビティに転換していきました!


必読6【フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略】クリス・アンダーソン

なぜ一番人気のコンテンツを有料にしてはいけないのか?なぜビット経済では95%をタダにしてもビジネスが可能なのか?デジタルテクノロジーがあらゆるモノやビジネスを“限界費用ゼロ”にする、経済の大変革を喝破した世界的ベストセラー。巻末付録・無料のルール~潤沢さに根ざした思考法の10原則、フリーミアムの戦術、フリーを利用した50のビジネスモデル。

「FREE」は21世紀の貨幣経済が無料化に向かっていることを説き、IT化で急激に加速するフリー(無料)のビジネスモデルを体系化した初めての本です。

この本では、プレミアム戦略ならぬ「フリーミアム」戦略という新しい考え方を唱えています。その指南を仰げば、イノベーティブなビジネスモデルの創造も、新しい社会貢献施策や公共政策も構築が可能です。

たんぽぽの種やサケの産卵など、遺伝子の生存にもフリーモデルが組み込まれていることを解くなど、その合理性は生命レベルであることも説かれていて知的好奇心も刺激されます。

今の時代のビジネスモデルに関するバイブルですね。僕も何度も読み返しています。


必読7【ブルー・オーシャン戦略-競争のない世界を創造する】W・チャン・キム / レネ・モボルニュ

ブルー・オーシャン戦略とは、血みどろの戦いが繰り広げられる既存の市場を抜け出し、競争自体を無意味なものにする未開拓の市場を生み出す戦略である。新市場を創造する方策を体系化した本書は、企業、非営利組織、公的セクターなどあらゆる組織や人、さらには国にも寄与するものである。世界350万部43カ国語で出版されたベストセラー。

「ブルー・オーシャン戦略」は、新しい時代の「競争戦略」です。
そもそもビジネスの場で「ブルーオーシャン」という言葉が当たり前に使われるようになっている中で、その意味を正しく理解していないとマズイですね。

ブルーオーシャン戦略とは、どこかの秘境を探し当てるものではなくて、市場の境界を引き直して、自ら新たな市場を創造することです。
この本を読むと、最強の競争戦略は「競争しない戦略」であることを教えられます。

僕は仕事ではもちろん、自分のパーソナルブランディングにもこの戦略を活用しています!


必読8【ビジョナリー・カンパニー – 時代を超える生存の原則】ジム・コリンズ

企業の使命として株主への利益還元がさけばれて久しい。しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソンのように企業が奉仕する優先順位として1に顧客、2に社員、3に地域社会、最後にようやく株主という基本理念を掲げる企業がアメリカの経営者から尊敬を集めているのも事実だ。 本書は、アメリカの主要企業のCEOから採ったアンケートによって選び出された18社の歴史に対する6年間の調査から生み出されたレポート。企業を組織する人間が企業内に活力を生み出すのは、カネでは計れない動機づけにあるというシンプルな「真理」が、ライバル企業と比較された各社の資料、エピソードから浮き彫りにされる

「ビジョナリーカンパニー」のテーマ「永続する企業の条件とは何か」です。
この本では、企業ビジョンについての本ではなく、カリスマ創業者やヒット商品の寿命が尽きても繁栄し続ける企業の「生存の原則」について解説されています。
当時のアメリカでは「株主重視」の経営が当たり前だったなかで、永続企業の条件は「顧客」「社員」「地域社会」を重んじる経営であるという、新しい経営指南を提唱しました。
ソニーやディズニーの経営など、長期に渡る調査から丁寧に生み出されたレポートは、読み物のようで面白く理解が進みます。

僕は当時、銀行のM&Aの仕事をしていたので、この考え方に衝撃を受け、ビジネスの価値観を180度転換させられることになりました。


必読9【イノベーションのジレンマ】クレイトン・クリステンセン

「偉大な企業はすべてを正しく行うが故に失敗する」業界トップ企業が、顧客の意見に耳を傾け、新技術に投資しても、なお技術や市場構造の破壊的変化に直面した際、市場のリーダーシップを失ってしまう現象に対し、初めて明確な解を与えたのが本書である。
著者、クリステンセン教授が掲げた「破壊的イノベーションの法則」は、その俄に信じがたい内容にも関わらず、動かしがたいほどに明晰な事例分析により、米国ビジネスマンの間に一大ムーブメントを引き起こした。

「イノベーションのジレンマ」は、大企業で製造開発や新規事業を担当している人におすすめです。
今や サラリーマンでもイノベーティブな人材が求められていますが、この本では、成熟した企業では、正しい行いをするほどにイノベーションは起きにくくなるということが解説されています。

たとえば、イノベーティブな技術を最初に採用するのは小規模な市場ですが、あまりに小さな市場のため大企業の成長ニーズを解決できず、結局その技術は実現せずに終わります。
このような大企業とイノベーションの噛み合わない部分を多数取り上げ、これを「ジレンマ」と呼び、その解決策も提唱されています。

僕は会社で新規領域を担当する部門に所属していますが、この本の通り、組織はスピンアウトを選択しています。 同じように大きな組織で新しいことを求められている人におすすめです。


必読10【さあ、才能(じぶん)に目覚めよう】トム・ラス

「才能を隠してはならない。それは、使うためにつくられたものだ。日陰に置かれた日時計にいったい何の意味があるだろう」皆さんは毎日、自分の強みを使うチャンスがあるだろうか。おそらくないだろう。多くの場合、才能は未開発のままだ。ゆりかごから職場まで、私たちは強みを伸ばすよりも欠点を直すために多くの時間を割いている。
人が才能や強みなど「その人の良いところ」を見出すには、まず、それらについて自分自身やまわりの人たちに説明できるように「言語化」する必要がある。人々が持つ「34の資質」を明らかにした『さあ、才能に目覚めよう』は国内で累計50万部のベストセラーとなり、世界中で話題となった。あなたの強みを「見える化」してくれるツール〈ストレングス・ファインダー〉を使って「トップ5の資質」を発見した人の数はいまや数百万人に及ぶ。

「さあ才能に目覚めよう」には、自分の「強み」を判断し、活用する方法が解説されています。
多くの人は、自分自身のことを分かってるようで実は分かっていなかったり、根拠がなかったり、間違っていたりするといいます。

この本には「ストレングス・ファインダー2.0」というウェブ上でできるテストのアクセスコードがついていて、膨大なデータベース(これが売りです)から自分の強みを分析できるようになっています。

なんとなく自分に自信を持てない人は、試してみるといいですね!

普通、人は弱みを埋めることに時間を使ってしまいます。
しかし自分の強みがわかると、それを活かして「どう世の中に貢献し、どう自分を輝かせるか?」の方がずっと大事であることに気づくのです。





【悩んだらこれ!】ぶつかった壁を乗り越える4冊

必読11【プロフェッショナルの条件】P・F. ドラッカー

現代マネジメント思想の巨人、ドラッカーを初めて読む人のために、これまでの著作10点、論文1点からエッセンスを抜き出し、ドラッカー自身が加筆・削除・修正した必携本である。3部作『THE ESSENTIAL DRUCKER』のうちの第1部で、個人の生き方と働き方が主題となっている。本書の第1章は個人がおかれた状況を確認する「いま世界に何が起こっているか」。第3章「自らをマネジメントする」から、個人のあり方が本格的に論じられていく。社会において業績をあげ、何かに貢献し、成長するにはどう考え、行動すべきか。単なる業績アップやキャリアアップを目指すものではなく、これからの時代を生きる知識労働者が理解すべき本質的な問題を取り上げている。本書はドラッカーが初めてという人だけでなく、ドラッカーの世界が「大き過ぎて全体が見えない」という人、次にどの著作を読めばいいのか悩んでいる人たちのためのガイドブックとして作られたという。とはいえ、やはりドラッカーの思想の原野は広大だ。本書も1度通読して済むような軽い本ではない。座右に置いて何度も読み返せば、そのたびに新たな発見があり、勇気がわいてくるはずだ。

「プロフェッショナルの条件」はドラッカーの入門書で、すべての仕事人の必読書ですね。仕事をがんばっているのに成果が伴わすに悩んでいる人には特におすすめです。

この本では、知識労働者が「プロ」として成果を上げ、貢献し、自己実現していくにはどうすればいいかが解説されています。
具体的に取り上げられるテーマは、「成果と貢献」「時間管理」「意思決定」「リーダーシップ」「自己啓発」などのプロとして必要な考え方についてです。

結局は、自分の能力を活かし自分らしく社会に価値を提供することが、プロとして求められているのだということにも気付かされます。

最初にドラッカーを読むなら、この一冊です!


必読12【採用基準】伊賀泰代

マッキンゼーと言えば、ずば抜けて優秀な学生の就職先として思い浮かぶだろう。そこでは学歴のみならず、地頭のよさが問われると思われがちで、応募する学生は論理的思考やフェルミ推定など学んで試験に挑もうとする。
しかしマッキンゼーの人事採用マネジャーを10年以上務めた著者は、このような見方に対して勘違いだという。
実はマッキンゼーが求める人材は、いまの日本が必要としている人材とまったく同じなのだ。だからこそ、マッキンゼーは「最強」と言われる人材の宝庫の源泉であり、多くのOBが社会で活躍しているのだ。
本書では、延べ数千人の学生と面接してきた著者が、本当に優秀な人材の条件を説くとともに、日本社会にいまこそ必要な人材像を明らかにする。

「採用基準」は、社会で最も必要とされるスキル「リーダーシップ」とは何かを学べる本としておすすめです。

この本では、マッキンゼーの採用マネージャーを12年勤めた著者の伊賀泰代氏(=ちきりん)が、マッキンゼーの採用で地頭や論理思考より重視しているのがリーダーシップであると解説しています。

日本ではリーダシップはチームの誰か一人が持っていればいいと誤解されがちですが、本来はメンバー全員がリーダーシップを備えて組織のあらゆる場面で発揮すべきものだと言います。

それはどんな小さな場面でも必要とされ、たとえば、寄り合いでお菓子が余ったときに「じゃあみんなで分けて持ち帰りましょう」と最初に言い出せることが本来のリーダーシップだというわけです。

タイトルで誤解がありそうですが、就活や転職向けの本ではなく、すべての社会人に知ってほしい内容です。


必読13【仕事は楽しいかね?】デイル・ドーテン

出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会ったある老人に、つい仕事で鬱積(うっせき)した感情をぶつけてしまう。老人は実は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、老人のアドバイスに自己変革のアイデアを見いだしていく物語である。

「仕事は楽しいかね?」は、日々の仕事に追われて成長が感じられず悩んでいる人に読んで欲しい本です。

同じような境遇の主人公とともに、老人マックスからの教え「日々の変化を拒否せずに楽しみながらチャレンジしていく」ことを学べます。

あなたが、今の仕事を今の会社で続けていっていいのか?将来はあるのか?と感じた時に読んでみてください。

短くシンプルなメッセージで、様々な疑問の核心を突いてくれますよ。


必読14【ぼくの人生はだれのもの?】本田直之

知らず知らず「選ばされている」ことの多い世の中で、自らの意思で生きたいと願うすべての人へ。世界初・ビジネス絵本! 第一章:キミは自分で選んでいる? 第二章:やらされてると思っている? 第三章:やるか、やらないかは決められない? 第四章:それは本当に自分で選んでいる? 第五章:世界の中心はどこにある?

「ぼくの人生はだれのもの?」は絵本形式の自己啓発書です。
この本では、自分の人生と言いつつも「知らず知らず、他人によって敷かれた道を選ばされているかもしれない」と問われます。

「なぜ学校にいかなければならない?」「なぜ働かなければならない?」自分のモノサシを持つ大切さを説き、「世界の中心はどこにあるか?」というクライマックスを迎えます。

絵本として子供に語りかける口調で書かれていますが、その内容は深く、悩める大人にこそ読んで欲しいメッセージです。

僕が本田直之さんのビジネス書で最も影響を受けた本で、大学講義のテーマにも使わせていただいています。大判の絵本なので、ぜひ紙の本を手に取ってみてください。





【能力開発!】あなたの潜在能力をひらく5冊

必読15【天才! 成功する人々の法則 】マルコム・グラッドウェル

持つ者はさらに豊かになり、持たざる者はもっているものを取り上げられる「マタイ効果」。どんな才能や技量も、一万時間練習を続ければ“本物”になる。「一万時間の法則」…グラッドウェルのフレームワークはやっぱりユニークで面白い!

「天才!成功する人々の法則」は、天才はどのように作られるか?「成功する人」と「成功しない人」の差はどこから来るか?という疑問に答えてくれます。

この本は「成功の法則」が単に努力することや才能などの生まれつきのものではなく、いつどこで生まれて、親の仕事が何で、どんな環境で育ったかという、「あなたの周囲の環境」によるものが大きいと解説しています。

持つものはさらに豊かになる「マタイ効果」。どんな才能でも1万時間の蓄積で本物になる「1万時間の法則」など、今ではよく言われるようになった考え方は、この本が主張したものです。

この法則を知れば、その後の努力の仕方が変わってきますよ!


必読16【モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか】ダニエル・ピンク

コンピューター同様、社会にも人を動かすための基本ソフト(OS)がある。“モチベーション1.0”は、生存を目的とする人類最初のOS。“モチベーション2.0”は、アメとムチ=信賞必罰に基づく、与えられた動機づけによるOS。そしていま、自分の内面から湧き出る「やる気!」に基づくOS“モチベーション3.0”にアップグレードする時がきた!組織を強化し、人生を高め、よりよい世界を作るために、ダニエル・ピンクが科学の知識とビジネスの現場の間に横たわるギヤップを埋めた意欲作!

「モチベーション3.0」は、新しい時代の人の動機(モチベーション)がテーマです。
時代の変化とともに、人は「アメとムチ=報酬と罰則」では動かなくなっています
豊かになるとともに、そういった外発的な動機付けでなく「人の役に立ちたい」などの内発的な動機で動くようになってきたというわけです。

トムソーヤが壁のペンキ塗りから逃れるため、いかにも楽しそうにペンキ塗りをして、近所の子供たちが自発的に手伝いたくなるようにしたというエピソード(ソーヤ効果という)など、わかりやすい寓話も面白いです。

チームやモチベーション施策だけでなく、マーケティング施策においても、一段上のレベルで考えられるようになりますよ!


必読17【デザイン思考が世界を変える】ティム・ブラウン

「デザイナーのごとく考えること。適正解を導き出す魔法のような力だ! 」
人々のニーズを探り出し、飛躍的発想で生活を豊かにする―それが「デザイン思考」だ。研究や開発部門だけでなく全社的に浸透させれば、組織は持続的にイノベーションを生み出すことができる!その推進役として世界に名を馳せるデザイン・ファームIDEOのCEOが、デザインとイノベーションの重要性を熱く語り、組織を蘇らせる方法や社会問題を解決するための秘訣を経験談とともに明かす。

デザイン思考の概念を知りたいなら、まずは入門書として「デザイン思考が世界を変える」をおすすめします。

この本では、基本的な概念と豊富なケーススタディ(日本企業の事例もあり)で、デザイン思考が「人間中心のアプローチによる問題解決手法」であることが説明されています。

商品やサービスにイノベーション起こすには、単なる機能提供でなく「快適なカスタマーエクスペリエンス」が有用であることが理解できます。

今では「デザイン思考」がどんなものかを知らないと話にならない風潮もあるので、とにかく読んでおきましょう。

改訂版が出ているので、こちらをおすすめします。


必読18【ザ・マインドマップ】トニー・ブサン

記憶力、創造力、集中力、インスピレーション、考える技術や学習のための技術、または知性や脳のひらめきを強化したいですか?
トニー・ブザンが発明したマインドマップは、「脳のスイスアーミーナイフ」と呼ばれ、教育分野やビジネス分野を中心に、世界中で2億5000万人以上が使っている、単なるノート術にとどまらない革命的な思考ツールです。
脳のメカニズムに最も適した思考や連想の技術で、単に記憶力や集中力を高めるだけでなく、これからの時代に最も必要とされる創造的思考力が、劇的に覚醒していきます。

世界的に知られるようになった革新的な思考ツール「マインドマップ」を学ぶなら「ザ・マインドマップ」は必読書です。
本家本元の著者と訳者なので、あれこれ手を出さずに王道のこの一冊がいいと思います。

ただ単に文章を書いたり、箇条書きでノートを書いても頭に残りません。そういったこれまでのノートの手法から卒業して、カラフルで楽しく、発想力も記憶力も高まる新しいアウトプットの方法を基礎から学びましょう。
ちょっと大判ですが、紙の質にもこだわった単行本がおすすめです。

関連書の「マインドマップ超入門」と「マインドマップ読書術」も楽しく読めておすすめです。




必読19【あなたもいままでの10倍速く本が読める】ポール R.シーリィ

あなたの能力をフル稼働させる技術!アメリカンエキスプレス、アップルコンピュータ等の米国一流企業社員が研修する最強のビジネスツール「フォトリーディング」のスキルがさらに進化した。「本のページをパラパラめくり、文書を脳に写し取る」という常識を覆す手法は、単なる速読術に留まらず、「人間の能力の新しい使い方」として多くの実践者を生み出しました。

「あなたもいままでの10倍早く本が読める」は「フォトリーディング」という速読法の入門書です。

フォトリーディングとは、学校で僕たちが教わってきた1ページ目から文章を読んでいく方法と全く違って、本のページ丸ごとを脳に送り込むような読書法です。
まず「25分でこの本を読んでみましょう」という冒頭文から始まり、これまで知らなかった目うろこの技法を丁寧に解説してくれます。

ただしフォトリーディングをきちんと身につけるには相応のトレーニングが必要で、この本一冊読めば誰でもできるようになるというものではないので、そこだけ注意が必要です。

フォトリーディングという強力な速読技法のエッセンスを知ってみるという感じで読んでみましょう。





【スキルアップ!】普遍のビジネススキルが身につく5冊

必読20【イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」】安宅和人 

「圧倒的に生産性の高い人」に共通する問題設定&解決法。
「イシュー」とは、「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題」であり「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」の両方の条件を満たすもの。
あなたが「問題だ」と思っていることは、そのほとんどが、「いま、この局面でケリをつけるべき問題=イシュー」ではない。
本当に価値のある仕事をしたいなら、本当に世の中に変化を興したいなら、この「イシュー」を見極めることが最初のステップになる。

仕事で行き詰まることが多かったり、生産性が低いという人は、「イシューからはじめよ」を読むといいかもしれません。
その原因は、自分や会社が設定した「イシュー≒問題」自体が間違っている可能性が高いからです。

この本では、知的生産性をあげる最大のポイントは「正しい問題提起」だと指摘しています。
価値あるアウトプットを出すなら「何について答えをだすのか?」という最初の設定こそ、最も重要だというわけです。

これを知っているかどうかで、その後の活動成果が全く変わってきます。

職種に関わらず、すべてのビジネスマンに必須のスキルだと思います。


必読21【FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣】ハンス・ロスリング / オーラ・ロスリング / アンナ・ロスリング・ロンランド他

ファクトフルネスとは――データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。
ここ数十年間、わたしは何千もの人々に、貧困、人口、教育、エネルギーなど世界にまつわる数多くの質問をしてきた医学生、大学教授、科学者、企業の役員、ジャーナリスト、政治家―ほとんどみんなが間違えた。みんなが同じ勘違いをしている。本書は、事実に基づく世界の見方を教え、とんでもない勘違いを観察し、学んだことをまとめた一冊だ。

世のネガティブな情報に惑わされがちな人は「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」を読んでみましょう。
この本は「事実に基づいた世界の見方」を教えてくれます。

多くの人が陥りがちな視点、たとえば「世界がどんどん悪くなっている」「いますぐ手を打たないと大変なことになる」などから解放されて世界を正しく見て前に進もうということです。

ファクトフルネス10のルールとして「大半の人がどこにいるのかを探そう「悪いニュースのほうが広まりやすいと覚えておこう」などが提示され、最後には「事実に基づいて世界を見れば、世の中もそれほど悪くないと思えてくる。
これからも世界をよくし続けるために私たちに何ができるかも、そこから見えてくるはずだ」と締められています。

ネガティブな情報に振り回されず、事実に基づき正しく行動できるスキルを身につけたいですね。


必読22【統計学が最強の学問である】西内啓

あえて断言しよう。あらゆる学問のなかで統計学が最強の学問であると。どんな権威やロジックも吹き飛ばして正解を導き出す統計学の影響は、現代社会で強まる一方である。「ビッグデータ」などの言葉が流行ることもそうした状況の現れだが、はたしてどれだけの人が、その本当の魅力とパワフルさを知っているだろうか。本書では、最新の事例と研究結果をもとに、今までにない切り口から統計学の世界を案内する。

「統計学が最強である」は、統計学を学ぶための本ではなく、統計学が実践でどのように活用されるかが紹介されている本です。
「あみだくじの必勝法」など身近な事例が紹介されていて、初めて知る人は「統計ってすごい!」と思うでしょう。

これらを通じて、統計リテラシーのない人はカモられる時代になっていると説かれています。
ABテストやランダム化比較などの解説までは分かりやすく楽しく読めますが、後半は少し専門的になってきてつらいかもしれません。

ざっくりとビジネスへの統計活用の実際を理解できるので、逆に、数字に弱い人にこそおすすめです!


必読23【プレゼンテーションZEN 】ガー・レイノルズ

聴衆と自分にとって分かり易い、「抑制」・「シンプル」・「自然さ」を心がけた、効果的なプレゼンテーションのための原則や概念、創造的なアイデア、実例などをバランスよく提供。従来のパワーポイント中心のプレゼンテーションに異議を唱え、プレゼンテーションの実施やデザインに発想の転換を促す注目の1冊。

プレゼンに関わる人だけでなく、すべての社会人にとって「プレゼンテーションZEN」はおすすめです。
これまでの概念を根底から覆し、プレゼンテーションは生きていく上で必須のスキルであると唱えています。

プレゼンテーションでメッセージを伝えるために、どれだけ不要な部分を削れるか、どれだけ美しく見せられるか、ということを日本の幕の内弁当を例に解説するセンスなど、この本自体がプレゼンテーションとして成立しています。

最近のプレゼンスタイルのバイブル。オールカラーの美しい装丁です。

僕はかなり影響を受けていて、その後の関連本やDVDも購入しています。


必読24【マーケット感覚を身につけよう—「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法】ちきりん

「論理思考」と対になるもう1つの力、「マーケット感覚」を解説する初めての本です。
いたる所で市場化が進み、不確実性が高まるこれからの社会では、英語力や資格などの個別のスキルよりも、「何を学ぶべきか?」「自分は何を売りにすべきか?」という「本質的な価値」を見抜く、一段上のレベルの能力が必要になります。その力を、本書では「マーケット感覚」と命名しています。
別の言い方をすれば、「社会の動きがこれからどうなるのか」「今ヒットするのはどんなものか」などがわかるアンテナやセンサーに当たるものであり、「生きる力」「稼ぐ力」と呼ばれているものの核とも言える能力です。

「マーケット感覚を身につけよう」は、論理思考のスキルと対になる「マーケット感覚=これからの価値に気づく能力」の重要性 について解説しています。

人が何を価値と感じるのかが汲み取れないと、もはやニーズがなくなっていくであろう資格取得に励んだりと、無駄な活動に注力してしまいます。

冒頭の「自分には売れるものがないと感じている人に足りないのは、売れる価値のある能力ではなく、価値に気づく能力である」という一文がすべてを語っています。

あなたが会社員なら、社内政治ではなく、社外での自分の価値を大事にして活動していこうと考えるきっかけになるかも。





【未来思考!】これからの未来を予測できる6冊

必読25【フリーエージェント社会の到来 新装版—組織に雇われない新しい働き方】ダニエル・ピンク

アメリカでは4人に1人が実践!プロジェクト型で働く「縛られない生き方」入門。
柔軟で好奇心を大切にするフリーエージェントとして生きたいなら、次のことから始めてみよう。大事なのは夢見ることではない。行動することである。
自分はフリーエージェントになる、と外部に向けて「FA宣言」しよう。
自分のホームページをつくり、フリーエージェントとしてやりたいことや、やれることを、とにかく発信しはじめよう。
日ごろ思っていることや感じていることについて率直に話し合える仲間を、働いている場所や通っている学校の外にせっせとつくろう。

終身雇用制度の崩壊で「会社だけが生きるだけが道ではない」と考えるようなったら「フリーエージェント社会の到来」を読んでみましょう。
この本は、正社員かフリーランスかという選択ではなく、組織に依存しない自立した働き方が多様にあるということを提唱しています。

米国で働く人の4分の1以上といわれるフリーランスに徹底的に取材し、イマドキの働き方の実態を迫ることで、フリーランスに対する誤解を解きつつ、その先にどんな未来社会が到来するかまでも予言しています。

10年以上前の本ですが、日本も急速にこの状況を追随しています。

これからの時代、働き方の選択肢を広げるためにも、フリーランスのバイブルであるこの本は一読する価値ありです。


必読26【シェア〈共有〉からビジネスを生みだす新戦略】レイチェル・ボッツマン 

急成長するシェアリングエコノミーを攻略せよ!
デジタルテクノロジーが可能にした新しい〈シェア〉の形──AirbnbやUberなどさまざまなシェアビジネスが世界を席巻し、大量生産大量消費社会に代わるシェア経済圏を作り出している。コラボレーションとコミュニティから生まれる、SNS時代の共有型経済の興隆を予見したベストセラー!

すでに到来しつつあるシェアエコノミーですが、「シェア」は、この流れを体系的に解説した初めての本。AirbnbやUberなどのビジネスモデルが一般化しつつある社会をいち早く予言していました。

シェアリングエコノミーの到来を「協働型消費」という言葉で解説し、ケーススタディだけでなく、この後の未来はどこに向かうか?本質的な変化とは何か?を掘り下げていく深い洞察がされています。

前述で紹介した「FREE(フリー)」とセットで語られることも多いです。

両書とも、語られていることが今まさに実現しつつあるという意味で、予言の書ですね。


必読27【これからの「正義」の話をしよう】マイケル・サンデル

「1人を殺せば5人が助かる。あなたはその1人を殺すべきか?」正解のない究極の難問に挑み続ける、ハーバード大学の超人気哲学講義“JUSTICE”。経済危機から大災害にいたるまで、現代を覆う苦難の根底には、つねに「正義」をめぐる哲学の問題が潜んでいる。サンデル教授の問いに取り組むことで見えてくる、よりよい社会の姿とは?

未来を考える上で人間の本質的な視点を備えたいなら「これからの「正義」の話をしよう」をおすすめします。
この本は、NHKの「ハーバード白熱教室」で有名なマイケル・サンデル教授の講義内容を書籍化した哲学書です。

AI社会が到来するにあたって「何が正義か?」という判断基準は避けては通れないものです。
この本では究極の事象のおいて何を選択するかという問いを与え続けられます。 これに対して自分はどう考えるかという自問を多角的に繰り返しながら読み進めることで、自分にとっての正義とは何か?に対する答えを輪郭づけていくことができます。

正解のない時代に唯一指針となる「正義」について、一度は考えてみる機会があっていいと思います。


必読28【サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福】ユヴァル・ノア・ハラリ

私たち現生人類につながるホモ・サピエンスは、20万年前、東アフリカに出現した。その頃にはすでに他の人類種もいたのだが、なぜか私たちの祖先だけが生き延びて食物連鎖の頂点に立ち、文明を築いた。40歳のイスラエル人歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』は、この謎を三つの重要な革命──認知革命・農業革命・科学革命──を軸に解き明かす。
私たちは三つの革命や壮大な文明史を再認識するだけでなく、人工知能や遺伝子操作の進歩によって現れるかもしれない〈超ホモ・サピエンスの時代〉についても考えることになる。私たちが生みだした、私たちにそっくりのサピエンスがこの世界を支配する時代の到来……ハラリは最後にこう書いている。
〈私たちが直面している真の疑問は、「私たちは何になりたいのか?」ではなく、「私たちは何を望みたいのか?」かもしれない〉

「人類の進化」という壮大なロマンに知的好奇心を惹かれる人なら「サピエンス全史(上下)」は必読書でしょう。
この本は、人類の歴史、宗教、経済、生命体にとっての自由とは何かなど、数多くの新しい解釈を教えてくれます。

人類は「意識改革」により集団の中に多様性が生まれているという説は、ダーウィンの進化論に匹敵するとの評価もあります。
著者は歴史学者の枠を超え、宗教から先端技術に渡るまで驚くほどの造形深さで、人類の歴史をドラマティックなストーリーとして展開してくれます。

最近では、最も衝撃を受けた爆弾文献。上下巻あるのでセット版をおすすめします。長いようですが、面白くてどんどんページが進みます!


必読29【ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来】ユヴァル・ノア・ハラリ

我々は不死と幸福、神性をめざし、ホモ・デウス(神のヒト)へと自らをアップグレードする。そのとき、格差は想像を絶するものとなる。
「私」は虚構なのか?生物はただのアルゴリズムであり、生物工学と情報工学の発達によって、資本主義や民主主義、自由主義は崩壊する。
『サピエンス全史』の著者が描く衝撃の未来!

「サピエンス全史」を面白いと思えたなら、そのまま「ホモ・デウス(上下)」も読破しましょう。
「サピエンス全史」には人類の過去が描かれていますが、「ホモ・デウス」には人類の衝撃的な未来が描き出されています

人類、つまり僕たちが、不死と幸福を追求し続けるその先には「ホモ・デウス」という人類から「神」にアップデートされた姿があるという未来予測です。
これを基に、人類と動物(家畜)の関係性、人類と超知性(AI)との関係性、そして人類と神との関係性が示唆に富んだ展開で描かれていきます。

サピエンス全史からホモ・デウスまでは、「サルが神になるまで」の一連のストーリーとなっていて興味深いです。

これも上下巻セット版をおすすめ。ハラリ教授は今世紀最大の知の巨人。YouTubeなどでインタビューや講演を聞くのもおすすめです。


必読30【21世紀の資本】トマ・ピケティ

「r > g」
≪資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す≫
格差は長期的にはどのように変化してきたのか? 資本の蓄積と分
配は何によって決定づけられているのか? 所得格差と経済成長は
、今後どうなるのか? 18世紀にまでさかのぼる詳細なデータと、
明晰な理論によって、これらの重要問題を解き明かす。格差をめぐ
る議論に大変革をもたらしつつある、世界的ベストセラー。

「r > g」。この有名な解について、きちんと説明する場面があるなら「21世紀の資本」を読むしかありません。
恐ろしく分厚いこの本ですが、内容は、膨大な歴史資料と調査・統計資料を基に「現在の資本主義では格差は拡大し続ける」ことを証明しているものです。

後半では格差是正の方策としてグローバルレベルでの「累進資本税」導入を説いています。
世界各国で課題とされる格差の問題を、ひとつの数式で証明しきったこの文献には、ノーベル賞級の破壊力があります。

本書をドヤ顔で本棚に備えておくのもおすすめですし、エッセンスだけ学びたいなら要約本やマンガ版を読むのもおすすめです。

僕の本棚には両方とも鎮座しています・・・






【企業経営!】経営者視点が身につく7冊

必読31【ストーリーとしての競争戦略】楠木健

戦略の神髄は 思わず人に話したくなるような 面白いストーリーにある。
大きな成功を収め、その成功を持続している企業は、戦略が流れと動きを持った「ストーリー」として組み立てられているという点で共通している。戦略とは、必要に迫られて、難しい顔をしながら仕方なくつらされるものではなく、誰かに話したくてたまらなくなるような、面白い「お話」をつくるということなのだ。
本書は「ストーリー」という視点から、究極の競争戦略と競争優位、その背後にある思考のパターンの本質を、多くの企業の事例を挙げながら解明していく。

「ストーリーとしての競争戦略」は「戦略」というものがお堅く小難しいものだと考えている人におすすめです。
この本は、「戦略」とは思わず人に話したくなるような面白くワクワクするような「物語」であるべきだと説いています。

事業計画の数字の積み上げのようなものでなく、「こうやると、こっちはこうなる。だからこうなって、こうなって・・・」とお話として展開されるようなものだというわけです。
スターバックスが直営を選んだのはなぜか?DELLが自社工場で組み立てるのはなぜか?など、様々なワクワクする戦略ストーリーが具体的に紹介されています。

この本自体がユーモアとウィットに富んだ面白いストーリーになっていて、どんどん読み進められますよ。

この本を読むと、どんなビジネスでも面白く捉えることができるようになるんです!


必読32【企業参謀―戦略的思考とはなにか】大前研一

オピニオンリーダーとして常に最先端で活躍を続ける大前研一氏が,最善解を導き出す戦略的思考法を公開
1975年と77年に刊行され著者の出世作となった『正・続企業参謀』の新装版。手本と解答がない時代,成功のプロセスを自ら考えなくてはならない。そのための入門書としての位置づけだ。

もしもビジネスマンを名乗る人がまだ「企業参謀」を読んでいないのなら、バレないうちにこっそり読んでしまうことをおすすめします。
日本企業における経営・事業の戦略は、この本の内容が大前提として語られることが多いからです。

この本は「戦略的思考」がどういうもので、それが最短で解にたどり着く強力な手法であることを説いています。
具体的な事例をもとに、これまで世に出なかった戦略コンサルとそこで活躍する著者のノウハウが開示されています。
これを読むと、日本企業にありがちな直感に頼った経営や判断が、いかに稚拙で危ういものかがよく分かります。

まだ日本で名前が知られていなかったマッキンゼーと大前研一氏を一躍有名にした名著中の名著です。もはや古典となっていますが、内容は色あせていません。

ここでは正・続を合本した新装版をおすすめします。未読の人は今からでも十分に読む価値ありです。


必読33【ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か】エリヤフ・ゴールドラット

機械メーカーの工場長である主人公のアレックス・ロゴを中心に繰り広げられる工場の業務改善プロセスを主題にした小説。
長引く経営の悪化、工場閉鎖までたった3か月の猶予期間、多忙な日々のなかないがしろにしてきた妻との離婚の危機…。アレックスは、あまりの危機的状況にすっかり意気消沈していた。その前に、恩師、ジョナが現れ、彼にアドバイスを与える。工場を救うために業務改善に挑む登場人物の苦悩や目標達成の興奮が伝わってきて、ビジネスの醍醐味を感じさせるストーリー。

「ザ・ゴールは製造現場の生産管理手法を解説した名著ですが、製造現場だけでなく組織マネジメントに関わるすべての人に読んで欲しい一冊です。

この本は、部分最適でなく「全体最適を構築する重要性」を提唱し、「制約条件理論(TOC)」や「ボトルネック」「スループット」などその後のビジネスに多様される用語を生みました。長年日本だけ翻訳が許されず、アメリカが出し惜しみをしてきたと言われているトップシークレット級のノウハウです。

内容はメーカーの工場長である主人公が、教授の言葉をヒントに製造プロセスを改善していくストーリーもので、家族や仲間とのサイドストーリーにも感動があります。

手軽に読みたいなら、マンガ版もおすすめです。マンガでも泣けます。



必読34【急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則】マルコム・グラッドウェル

YouTube、iPod、Nintendo DS……なぜヒットは爆発的に起こるのか?
流行現象をウイルスによる感染と見なし、その仕組みを解き明かす。
あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間のことをティッピング・ポイントという。
その特徴やメカニズムを、複雑系、ネットワーク理論で説き明かす(原題The Tipping Point)。

「ティッピング・ポイント」とは何かを説明できないならこの本「急に売れ始めるにはワケがある」を読みましょう。
「ティッピング・ポイント」とはこの本の原題で「ある条件が整うことで爆発的に感染が広がる瞬間」のことです。

この本では、このメカニズムを「爆発的感染の3原則」として解き明かし、「ハッシュパピー(靴)」「HIV」「アメリカ独立革命」「セサミストリート」「NY市犯罪率」「10代の自殺と喫煙」などの具体例で解説しています。

ヒットを作るには大きな予算は必要でなく、小さな口コミによる感染で大きな結果を生み出せるという主張です。

マルコム・グラッドウェルの独特な視点によるユニークな法則が満載!

文庫本なので、気軽に読めるという点でもおすすめです。


必読35【生産性-マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの】伊賀泰代

いまの「働き方改革」において、最も重視されるべきは生産性である。
かつて日本企業は生産現場での高い生産性を誇ったが、ホワイトカラーの生産性が圧倒的に低く世界から取り残された原因となっている。
生産性はイノベーションの源泉でもあり、画期的なビジネスモデルを生み出すカギなのだ。
本書では、マッキンゼーの元人材育成マネージャーが、いかに組織と人材の生産性を上げるかを紹介する。

「生産性」は、組織のマネジメントや人の成長、あるいは働き方改革などに関わっている人におすすめです。
この本は、それらの本質はすべて「生産性の向上」にあると提唱し、その具体的手段である4つのアプローチを解説しています。

生産性向上の内訳は「成果を上げる」 か「 投入資源を減らす」かのどちらかで、それぞれに「改善」と「イノベーション」があるので計4つのアプローチ。それぞれについて、具体例と共に丁寧に説明されています。
さらに、組織全体の生産性を高めるための人材育成方法も大きなテーマとして取り扱われています。

これで伊賀泰代氏の本は(ちきりん含む)3冊目になりますが、この本が一番のおすすめ!

日本企業に向けた地に足のついた提案を、ぜひ読んでみてください。


必読36【キャズム 2 -新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論】ジェフリー・ムーア

「キャズム理論」は、いまや米国のみならず世界中の常識となったマーケティング理論です。今回の改訂により、成功例/失敗例を問わず、すべての事例が刷新されたほか、ハイテク市場の発展段階をまとめた「トルネード理論」の概要と、ネットビジネスの急成長モデルとして「フォー・ギアズ・モデル」の解説が新たに加わりました。事例:キャズムを越えたサービスや製品無線LAN、3Dプリンター、SNS、クラウドソリューション、ハイブリッド自動車、スマートフォンなど。

「キャズム理論」は、ハイテクマーケティング理論として有名ですが、それだけでなく、事業開発やマーケティングに関わる全ての人が理解しておくべきものです。

この本では、新しい製品の購買層を「イノベーター」「アーリーアダプター」「アーリーマジョリティ」「レイトマジョリティ」「ラガード」と5つのタイプに分類し、「アーリーアダプター」と「アーリーマジョリティ」の間の深い溝=「キャズム」をどう越えるかについて解説しています。

ここで購買層のニーズが大きく変わるので、これまでの成功手法をガラリと変えなければならないというわけです。
「イノベーター」や「アーリーアダプター」などの用語だけ使う人は多いですが、キャズム理論としてちゃんとと理解している人は少ないですね。

一度本を読めば、実戦で使える理論なので、もったいないと思います。

ちなみに「キャズム2」は、「キャズム」の事例を刷新した改訂版ですので、こちらをおすすめしています。



必読37【ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現】フレデリック・ラルー

次の組織モデルは、これだ。
上下関係も、売上目標も、予算もない! ? 従来のアプローチの限界を突破し、圧倒的な成果をあげる組織が世界中で現れている。膨大な事例研究から導かれた新たな経営手法の秘密とは。原書発売後またたくまに世界中に広がり、15カ国語・40万部を超えるベストセラーに。新しい時代の経営論として大注目の一冊。

「ティール組織」は、マネージャーかメンバーかに関わらず、組織に関わるすべての人におすすめします。
この本では、これからの時代に圧倒的に成果を上げる組織は、「ティール(=進化型)組織」というメンバー(従業員)を信頼する運営形態であると説かれています。

これまでのような、従業員を疑い、ルールで縛り、報酬で競争させるような組織運営からの脱皮を提唱し、人間がこれらの抑圧から解き放たれるとどれだけポジティブになり、大きな成果を出せるようになるのかが熱く語られます。
トップダウンでなく自律判断を尊重するという点で、いわゆる「オープンリーダーシップ経営」の進化形なのですが、これを「生命体型組織」と定義して理論構築しているところが新しいです。

これまで、僕の組織論のバイブルは「エンパワード/ジョシュ・バーノフ-テッド・チャンドラー著」でしたが、「ティール組織」が出版されてからは、こちらをおすすめするようになりました。





【お金の哲学!】お金と人生に向き合う3冊

必読38【金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法 】ロバート・キヨサキ

この本は、ゼロから出発した私たちが、どのようにして十年以内に経済的に自由になり引退したか、その方法について書いたものだ。この本を読んで、どうやったらあなたも同じようにできるか、その答えを見つけてほしい。もしあなたが、一生を終えるまでせっせと働き続けるのは嫌だと思っているなら…この本がきっと役に立つ。「若くして豊かに引退する」というのは悪くない考えだと思う。

「金持ち父さん貧乏父さん」のシリーズで、僕が最もおすすめするのが「若くして豊かに引退する方法 」です。

この本では、著者のロバートキヨサキ氏本人が、どのようにして10年以内にリタイアすることができたか、その方法が具体的に明かされているからです。
若くして豊かにリタイアを目指すなら「考え方」を変える必要があると説かれています。
その考え方は大きく2つ「レバレッジ(てこの原理)」「コンテクスト(思考の器)」の2点だと言います。

この考え方は、リタイアをするしないに関わらず、すべてのビジネスに共通するものとして学びがあります。

こちらも2015年に出た改訂版をおすすめします。


必読39【お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ】橘 玲

自由な人生を誰もが願う。国、会社、家族に依存せず生きるには経済的独立すなわち十分な資産が必要だ。1億円の資産保有を経済的独立とすれば欧米や日本では特別な才は要らず勤勉と倹約それに共稼ぎで目標に到達する。黄金の羽根とは制度の歪みがもたらす幸運のこと。手に入れると大きな利益を得る。誰でもできる「人生の利益の最大化」とその方法。

「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方」は、日本社会の制度に歪みをうまく使って節税や節約をする方法を説いた本です。

「黄金の羽」とは「日本社会が制度の歪みを抱えながら衰退していく際に落としていくお金を拾い損なうな」ということを、黄金の鳥が矢に打たれて落ちていく姿に例えた表現です。

日本のサラリーマンは税や法制度に無頓着ですが、いかに税金や社会保険料を搾取されているか、個人と法人を使い分けた節税、賃貸とマイホームはどちらがよいか、生命保険がいらない理由など、無駄遣いを減らしつつ、お金を増やしていく方法がわかりやすく解説されています。

お金に向き合うなら、お金の面から人生を最適設計してみましょう。

2015年に出版された改訂版をおすすめします。


必読40【「週4時間」だけ働く。】ティモシー・フェリス

週4時間働くだけで、お金持ちになれるとしたら?
夢のような話だけれど、実現不可能な話じゃない。4時間は無理でも、本書にある教えを実践すれば、あなたの労働時間はグンと減り、自分のための時間が増えるはずだ。 本当にやりたいことを今やらず、先送りにする「先送り人生プラン」は捨ててしまおう。
「時間」と「移動」を使い「今」をふんだんに生きよう。

「週4時間だけ働く。」は、仕事が忙しく「働くこと」に疑問を持った人におすすめします。
この本は、「働くことの本質とは何か?」「自分の人生で本当に大切なことは何か?」を問い、タイトル通りのライフスタイルを手に入れるためにはどうすればいいかを具体的に解説しています。

奴隷のように働き、貯金してからリタイアすることを「先送り人生プラン」と呼び、そうではなく「時間」と「移動性」という価値ある通貨を手に入れて今を贅沢に生きることを「ニューリッチ」と呼び、目指すべきライフスタイルとして提唱しています。
ニューリッチを実現するために、仕事の自動化やアウトソーシングを導入し、時間と場所から解放された人生をデザインしようと説かれます。

分厚い本ですが、筆者の体験をもとに書かれているので、スラスラと面白く読めます。 今、時代が向かう「自由な働き方」を提唱する人たちのバイブル的な本です!





まとめ

あなたの「人生の一冊」を

今回は、「ビジネス書・自己啓発本おすすめ40冊 必読名著を要約!」というテーマで本を紹介しました。
僕の本棚からのおすすめ40冊は、いかがでしたでしょうか?

本棚を公開するというのは、自分という人間がどういう要素で成り立っているかをタネ明かししているようで、恥ずかしい思いもありました。

しかし、このブログでも度々ビジネス書からの学びを紹介していますし、どこかで総決算をしたいなという気持ちもあって、今回思い切ってまとめてみました。

今回のレビューのため、ここで紹介した本はすべて再読しました。

時間はかかりましたが、ここでまとめた記事が、あなたの良書選びのお役に立てるなら、こんなうれしいことはありません。

ぜひ、あなたの人生の一冊を見つけるヒントにしていただければと思います。

では今回は、このへんで!(^^

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