選択したことを「正解」にしていくことが人生【真夜中の幸福論 / ジョン・キム】

就活が本格化してきたため、最近、多くの学生さんから相談を受けるようになりました。
僕の場合は、出身校のOBとしてではなく、受け持っている大学講義の受講生や、このブログや本を読んでくれた方などからが、ほとんどです。
なので、僕の務めている会社のことだけでなく、そもそも就職というものや社会人生活について相談されることも多いです。

一般的には就職難と言われますが、実は最近の若い人は、選択肢が多いんですね。
大企業に就職する。
中小で早くから即戦力になる。
自分で起業する。
NPOに参加する。
フリーランスとして個人でやっていく・・・。
価値観によって、本当はいろんな道があります。

僕は、人生にはひとつでも多くの選択肢がある方がいいと考えています。
なので、これはうらやましい環境です。

しかしそれが故に、どの道を選ぶのかということについての悩みは大きいようです。
そこでアドバイスを求められるのですが、僕はこんなふうに答えています。

選択に対する「正解」は、選択した瞬間には存在しません。
選択したものを、いかに「正解」にしていくか、それこそが人生の楽しみです。

これは、慶大特命准教授のジョンキム先生の著書「真夜中の幸福論」にあった言葉です。

人生の軌跡は、選択の積み重ねでつくられます。
その選択によって、ハッピーなことも、苦しいこともあるでしょう。
でも、その道を選んだ自分を肯定して、その道を正解といえるように導いていくしかないわけですね。

僕も、就職や留学や転職など、キャリアチェンジの選択をいくつも重ねて来ています。
で、これを正解にできるのは、自分しかいません。
自分がこうするんだという意思がないと、正解もなにもないわけですね。
誰かのために、何かのために、ではなく、自分のために、です。

これまでの選択を肯定し、これからの選択を自分の意思で正解にしていく。
まさに「起きていることは、すべて正しい」。

ジョン・キムさんの本はすべてとても含蓄があります。