アイデアを量産する方法【戦略思考トレーニング/鈴木貴博】

プロが企画を求められたら、ある程度のクオリティのアイデアを千本ノックのように出さなければなりません。
アイデア出しの幅を保つためにも、常に頭を柔らかくしておく必要があります。

戦略立案テストでのアイデア出しトレーニング

「戦略思考トレーニング/鈴木貴博著」には、こんなトレーニングが紹介されていました。

30秒間で、できるだけ多く、レンガの使い道を挙げて下さい

これは、戦略立案のセミナーなどでは、よくお目にかかるテストとのこと。
外資系コンサル出身の著者は、30秒で40通りくらい思い浮かべることができるらしいです。
プロというのは、すごいですね。

筆者がどういう発想をしているかというと

カテゴリーごとに、その中での選択肢を挙げ、枯渇すると次のカテゴリーに移る

という方法をとっているそうです。

たとえば、「庭でつかう」というカテゴリーの中で、「焼却炉をつくる」「犬小屋をつくる」「砂場の囲いをつくる」「洗い場をつくる」・・・。
枯渇すれば次は「屋内で使う」というカテゴリーに移り、「本棚の転倒防止」「ベッドの高さ調整」「ドアストッパー」・・・という具合です。

また、カテゴリーの切り方も変えていき、「重さ」というカテゴリーで、「漬物石」「武器」とか、「耐熱」というカテゴリーで「鍋敷き」「焼き芋を冷やす」・・・という具合にも広げていくわけです。
これを、速く、広く思い浮かべるトレーニングをするわけですね。

さらなる発想、クリエイティブ・ジャンプ

僕のいる業界では「クリエイティブ・ジャンプ」という言われ方で、さらなるアイデアの幅出しを求められます。
上記のレンガの事例で言えば、これまで例のない使い方、いわば「誰も見たことのない使い方」を考えなければならないわけです。

そのメソッドは、今のところ人それぞれでしょう。
たとえば、「あえて関係のないものとの接点を探る」という方法があります。

「宇宙飛行士がレンガを持ったら何に使うか」「警察官がレンガを持ったら何に使うか」「野球選手がレンガを持ったらどうするか」・・・。
まあ、無限にありますね。
でも、頭を柔らかくするトレーニングなので、どの方向性もバカにしないこと。
つまり、あらゆる可能性を捨てないことが大事なんですね。

実際の企画出しの際にも、この手順は踏みます。
これまでにあった現実的な事例を洗い出した上で、これまでにない考え方に広げてみる。
そこから、新しいアイデアとして成立するものを作っていきます。

ところで、現実的にはどれだけ数を出しても、採用できる企画はひとつです。
なので、次のステップが、より重要になってきます。
つまり、「アイデアを選別する技術」が、もっと大事になってくるわけですね。
このテーマについては、また別途、考えていきましょう。

追記:2018年12月

紹介した書籍のリニューアル版が発売されていました。面白そうですね。