「ライスワーク」と「ライフワーク」の両方やる人生【キャリア未来地図の描き方 / 原尻淳一・千葉智之】

先週は、「僕らはどこまで自由に働けるか?」をテーマを考えましたが、今回も続きです。

「キャリア未来地図の描き方」(原尻淳一・千葉智之著)には、「ライスワーク」と「ライフワーク」の2軸で働き方を考えようという提案があります。

・ライスワーク=ご飯を食べるための活動。
・ライフワーク=夢や自分の好きなことを追い求める活動。

この言葉は、最近よく聞くようになりました。
今の時代に大事なことは、これらが二者択一ではないということです。

昔は、「ミュージシャンの夢を捨て切れず、会社を辞めた」などという話を聞きました。
今は、ミュージシャンも会社も両方やって、お互いのシナジーを持たせようというキャリアを目指す時代なのです。
つまり、ライスとライフの2軸、両方やる人生です。

そこで認識しなければいけないのは、ライスワークでもライフワークでも、お金や自分の時間の「消費活動」だけしていてはダメということです。

・ライスワークの消費とは、作業・労働・見習いなどのこと。
・ライフワークの消費とは、趣味・習い事・参加だけなどのこと。

これらは、「消費領域」の活動であって、これを「創造領域」に高めなければなりません。

・ライスワークの創造とは、アイデア・プロフェッショナル・マネジメントなどのこと。
・ライフワークの創造とは、主催者・ライブ・個展・先生などのこと。

これらを見比べると、分かりますよね。
「創造領域」に高まると、ライスとライフで「シナジー」、つまり相乗効果が生み出せるようになるのです。
ライフワークで創造する主催・ライブ・個展・先生などは、ライスワークで創造するアイデア・プロフェッショナル・マネジメントなどに活用できるようになっていきます。

こうなると、いわゆる「仕事と特技の差がなくなってくる」わけですね。

また、2軸の「かけ算」により、オリジナリティが高まり、代用が効かない自分が形成されていきます。
個人の能力として、いつでもどこでもやっていけるようになるわけです。

僕自身を例に出せば、
ライスワーク=広告会社の会社員
ライフワーク=大学講師、ライター、イラストレーター
のような感じでしょうか。

ライスとライフでそこそこシナジーも生まれていますが、「いつでもどこでもやっていける能力」などまだまだなく、もっともっと創造領域に高めていきたいところです。
当たり前ですが、「自分だけのキャリア」をデザインしていくというのは、ほんとワクワクしますよね。

これが、これからの人生の楽しみ方というものなのでしょう。
ということで、今日はこのへんで(^^