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会社依存から個人ブランディングの時代へ

最近になって、まあホントにたまにではありますが、ソーシャルメディアやマーケティングとは違うテーマでの講演や原稿のご依頼をいただくようになりました。

たとえば、「プレゼンテーション」とか「パーソナル・ブランディング」とかいうようなもの。
いずれも、そもそも僕自身がそんなこと出来てもないし、というかどちらかというと苦手だし、たいした話もできません。

でも、そういったオファーをいただくということは、つまり、そういったニーズが多くあるということなのでしょう。
今日は、そのへんを考えてみたいと思います。
つまり、なぜ「パーソナル・ブランディング」的な話を求められるのかということ。

$京井良彦の3分間ビジネス・スクール-personal brand

それは、やはり「今の時代」だからなのでしょう。
今、僕も含めたいわゆるサラリーマンにとって、かつてない不安定な時代を迎えています。
会社というものが当てにならず、自分の生活・人生を、ゆだねられないということなのです。

だから、サラリーマン個人それぞれが、会社や学歴によるブランドに頼るのではなく、個人としてのスキルを磨いて自分ならではの強みを明確にして世の中にアピールしていく必要が出てきているのだと思います。

経済成長が右肩上がりで、企業が成長して強かった時代には、企業自身が自社のブランドをしっかりと築いていました。
それに乗っかって、その企業に務めている人々も、そのブランド力を享受することができました。
自分自身の仕事の内容や実績よりも、「なんとか銀行の者です」、「なんとか商社の者です」という肩書きが強みをもっていました。
こういう時代には、サラリーマン個人が、自分のブランディングについて考える必要が、そもそもなかったということなのでしょう。

しかし、今や大企業といわれる会社でも、明日にはどうなるか分からないという大変な時代。
「なんとか銀行です」と自己紹介しても「大変みたいですねえ」というような反応だといいます。

だとすると、これまでは企業が自身でやっていたブランディングを当てにせず、サラリーマン個人が、自身のブランドを自分で築いていく必要が出てきているということです。
名刺や会社名を出さずに、魅力的な自己紹介ができなければならないということなのです。

実は僕自身も、3、4年前だったと思いますが、こういったことを感じて、初めて「エゴサーチ」(自分の名前をネットで検索すること)をしてみました。
僕は当時、ネット上での活動は、本名を出さずにブログなどを運営していたこともあり、自分の名前の検索結果は同窓会名簿くらいしか出てきませんでした。
世の中の経済活動が、これだけインターネットの情報をベースとしてきているのに、僕という人間はネット上の社会において、ほとんど存在していないに等しい状況だったのです。

さすがにこれはマズいと思い、2年ほど前から、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどすべて顔を出して本名で活動することにしました。
リアル社会での自分とネット社会での自分を使い分けることなく、どちらも変わらずに、みなさんとコミュニケーションをとるようにしたのです。

そして自分が、世の中の人々にとって何の役に立てるのかを考えるようになりました。
自分が一生懸命やってること、がんばってることを発信していけば、あとは誰かが認めてくれるという職人的なプロダクト・アウト発想ではダメだと気づいたのです。

それとは真逆の発想、つまり人から見ての自分の価値を客観的に判断して、自分には何が求められていて、どういった貢献ができるのか、といったいわゆる市場ニーズに応えていく考え方、つまりマーケティング発想に自分の行動を切り替えたわけです。

ただ、よく誤解があるのですが、ブランディングというのは「自分をよく見せよう」「立派な外見を取り繕おう」ということではありません。
どんなにイメージのいい広告を展開しても、肝心の商品が粗悪品であれば逆効果というものでしょう。
そうではなく、市場からみた客観的な自分の強みをあぶり出して、まずはそこに特化して世の中に貢献していくということがブランド作りの一歩なのだと思います。

その具体的な実践方法は、ソーシャルメディアが浸透しつつある環境のなかで、いろんなやり方が考えられて、それらを整理してお話するということにしているのですが、自分ができてないから、それは一緒にやっていきましょうね、というところが本音ではあります。

「プレゼンテーション」なんかのテーマも同じで、今の時代における重要性は、僕も十分理解していますので、一緒にがんばって取り組んで行きましょう、というか、逆に教えてくださいというくらいの気持ちなのです。。。はい。(^^;