会社というすばらしい仕組み

このブログではここ何回か、フリーランスやノマドなど、自由な働き方をテーマにしてきました。
でも、そんな僕は会社員であり続けています。

最近、ちょこちょこと、「それだけ自由な働き方にこだわっていて、フリーにならないんですか?」などと、聞かれたりもします。
先日、勝間和代さんとお話させていただく機会があったときも、「フリーにならないのか?」と聞かれ、「今は、全くありません」と答えたので、少しがっかりされました。

いやいや何も、会社に依存しているわけでも、自分を切り売りしているわけでも、人生を会社に捧げるわけでもありません。
会社員イコール会社の歯車ではないですよ。

最近、学生さんからもOB訪問というか、就職の相談を受けたりします。
今の学生さんは、僕の世代と違って、起業したり、就職せずにフリーでやっていくという選択肢もあり、逆に悩んだりしているようです。
まあ、今後の社会に期待されるのは、その選択が、いつでもやり直しがきくようにすることでしょうね。

そんな中で、今の僕がアドバイスできるとすれば、「そうは言っても、会社という仕組みはすばらしい」ということです。

志を持って集まった人たちが、力を合わせて大きな仕事を作っていきます。
自分一人では絶対に出来ないようなことを、実現していきます。
あちこちからばらばらに集まって来た仲間たちが、知恵を結集して、世の中に価値を提供していくわけです。
そんな中で、これまでは経験したことのないような、人と人との絆が生まれます。
これはやはり、すばらしい仕組みだと言うしかありません。

先日も大きなプレゼンがあって、初めてのチームで臨んだのですが、みんな何がそんなにモチベーションを高めるのか、直前まで情熱をぶつけ合い、プレゼンの場では全員がキラキラ輝いていました。
すばらしい!やっぱり会社って、楽しい!

但し僕は、会社にオンブにダッコ(それはつまり社畜を意味しますが)と乗っかるのではなく、会社と対等な関係でいられるように常に意識しています。
僕がこの仕組みを活用させてもらえる代わりに、会社に対して何を提供できるかを、いつも考えるようにしています。
自分がこの関係に自信をもてるのなら、それは会社員でありながらも「自由な働き方」であると言えると思うのです。

前回のブログでも書きましたが、僕は会社員でありながら、大学講師をしたり、出版したり、講演したり、雑誌に連載をもったり、そんなことを会社は許可してくれています。
その代わり、そこで得たものを会社に還元して、僕だけしか出来ないような仕事を作っていきたいと思っています。

つまり、会社員でありながらどこまで自由にやれるか、人生をかけて実験中というわけですが、そんな僕を買ってくれている会社にも、大感謝というわけです。

会社というすばらしい仕組みに気づけば、会社員でも「自由な働き方」は実現できます。
フリーというのは、スタイルだけの話ではないと思うわけです。

はい、ということで、今日はこのへんで。