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GDPに代わる指標、「ウッフィー」

先日、成長著しい中国の2010年度GDPが5.9兆ドルと見込まれ、日本の5.5兆ドルを抜いて、世界2位となることが発表されました。

もちろん経済成長自体は、すばらしいことですが、僕はそれが人の幸せの全てではないと思っています。

特に最近、GDPという指標には重大な欠陥があるとも言われるようになってきました。

たとえば、誰かが有毒廃棄物を詰め込んだトラックを盗んだとします。

犯人は、赤信号を無視してパトカーに追いかけられ、スピードを出しすぎて転倒。

有毒廃棄物が流れ出し、コミュニティ全体が汚染される。

大掛かりな救助作業がおこなわれ、救急車が出動し、病院はあふれ返り、清掃に何億円もの費用がかかる。

人々は傷つき、マスコミはこの惨事を嘆きます。

しかし、GDPにはそこで新たに生まれた収益しか計上されません。

つまり、人のハピネスを図る指標とするには、不完全であるということです。

では、お金以外に価値を勘定する指標はあるのでしょうか?

それが、「ウッフィー」と呼ばれるものです。

京井良彦の3分間ビジネス・スクール-tarahunt

これは、タラ・ハントさんが「ツイッターノミクス」という本で唱えた概念です。

この本の原題は「The Whuffie Factor」。

ネット社会における損得勘定の概念を「ウッフィー」と呼んで、その具体例を説明している本です。

ウッフィーは、ツイッターや、フェイスブック、ブログなどのソーシャル・ネットワーク上などで得られる、相手からの「信頼」、「尊敬」、評価」といった価値を指すものです。

ネットワーク経済において面白いところは、はじめはお金儲けを目指さなくとも、ユーザーが求めること、つまりウッフィーが増えるサービスを地道に広げていくと、いつの間にか、結果としてすごい経済価値が生まれるということです。

グーグルの検索エンジンンもそうですし、フェイスブックのネットワークもそうです。

資本主義経済が追求してきたもの。それを図る指標GDP。

リーマンショック、サブプライムローンなど、その行き過ぎを象徴する事象もあります。

そんな中で、「ウッフィー」こそが、もういちど人間の未来とハピネスを再定義する、すごく大事な概念になってくるような気がしています。

経済的に豊かに生まれようが、貧しく生まれようが、人々は「ウッフィー」によって、もう一度平等な立場からハピネスを追求できるようになっているのかもしれませんね。

3 COMMENTS

kagayataku

自分が運営するNPOの成果指標を
どうしようか、
考えているところで、
とても参考になりました。
ありがとうございます!

京井良彦

>ダイエットのカリスマカウンセラー 新藤さん
コメント有難うございます!
ウッフィーは、信頼や評価に関する経済価値を将来に持ち越すという役割も果たします。
人が求めていることは、いつかきっと収益化するということでしょうね。
がんばってください。(^^

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