アウディの「洗車ブランディング」とは?

新車の購入を検討しているのですが、本で読んだこんな話に心魅かれております。

アウディの「無料洗車サービス」というものです。

定期点検だけでなく、ちょっとした整備で預けても、ホイールまでピカピカに洗ってくれるらしい。

ランプの交換程度て立ち寄っても、「お時間の余裕はお有りですか?」と聞かれ、洗車してくれるというのです。

(アウディ江戸川店の話とのことです)

アウディは、ドイツ車のなかで、ここ数年で販売台数を大きく伸ばしています。

特に、リーマンショック年での売り上げは顕著。

メルセデス、BMWが前年比マイナス20%以上の落ち込みというなかで、一社だけ5%以上の伸びを示しています。

その理由は、もちろん車そのものの価値もあるのでしょうが、「洗車サービス」に見られる「ホスピタリティ・サービス」も大きいのでしょう。

フロントの男性のパリッとした服装や出されるコーヒーカップなんかも、一味違うらしいのです。

京井良彦の「3分間ビジネス・スクール」-washing the car

訳「共同作業が二人の距離を縮めるってことには同意するわ。でもそれは洗車を手伝えってことじゃないと思うの」

で、今回お話ししたかったのは、この「洗車サービス」は単なる顧客サービスではないということです。

これは、アウディジャパンの社長インタビューで明らかになったことです。

「アウディのブランドをつくるため、街行く人たちに、ピカピカのアウディが走っている姿を見てほしい」と。

つまり、洗車サービスを、顧客サービスだけでなく「街中メディア広告」としても位置付けているのです。

よって、トータルとしては、以下の効果が期待できます。

●既存顧客の囲い込み

●新規顧客へのブランド広告効果

●既存→新規へのサービス対応についての口コミ効果

こうなると、洗車に掛かるコストは、広告費として割り切れるかもしれません。

口コミ効果も大きいのでしょう。(実際、僕もブログで紹介しているわけで・・・)

この手法は、所有を人に見られるためのステータスとして捉える商品には、いろいろと応用できるかもしれませんね。

たとえば、マイホーム、時計、万年筆、靴、スーツなどなどかな?

ん~。アウディ欲しい!

※アウディ江戸川店の情報はこの著書にありました。

2 COMMENTS

京井良彦

>mattuwさん
コメント有難うございました!
もうすでに、アウディ・オーナーなんですね。(うらやましい)
記事に興味を持っていただいて、うれしいです。
ツイッターも併用していますので、引き続きよろしくお願いします。

mattuw

興味深く読ませていただきました。
で、家に古いA4がありますが、僕もアウディが好きです。中でも、A5に心惹かれています。
最近のブログにある、もしドラッカーが「もしドラ」を読んだら? 、「インテル入ってる」知ってる?
も面白かったです。
事後報告になりますが、「インテル入ってる」知ってる? はtwitterで引用&リンクさせていただきました。
これからも楽しみにしています。よろしくお願いいたします。

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