「働き方の未来図」を読み解こう

今、めちゃくちゃ売れているらしい「ワークシフト」という本を読んでいます。
著者のリンダ・グラットン氏は、ロンドンビジネススクールの教授で、フィナンシャルタイムズでは「これからの10年、最もインパクトを与えるビジネス理論家」と言われているらしいです。

この「ワークシフト」は、これから2025年に向けて、世界で何が起こるのか、どんなビジネスが成長するのか、どんな働き方が台頭してくるのかが、予測されています。

これ、面白いです。ドラッカーの「ネクスト・ソサエティ」を彷彿させる、画期的な本です。
このブログの最近のテーマである、「新しいライフスタイル、新しい仕事との向き合い方」について、一挙に答えてくれている感があります。

とにかく今は、産業革命を超える、途方もなく大きな変化が進行中だと言います。
産業革命は、70年くらいの時間をかけて、後戻りのできない変化をもたらしたわけですが、それは歴史を俯瞰して初めて分かること。
当時の人が、「ヘイヘイ、今、産業革命やってるぜ!」などと思って働いていたわけじゃないですよね。
同じく、今も、人々がそれぞれの立場でなんとなく変化を感じながらも、その本当の大きさは後から振り返ってこそ分かるものです。

この本では、働き方に大きな影響を及ぼす要因として、5つ挙げられています。

① テクノロジーの進化

② グローバル化の進展

③ 人口構成の変化と長寿化

④ 社会の変化

⑤ エネルギー・環境問題の深刻化

で、これらが、僕たちのビジネスや働き方にどう影響を及ぼすかが、具体的に書かれています。

そして、ワークシフト、つまりその働き方の変化は、3つにまとめられています。

① ゼネラリストから、専門技能の連続的習得へ

② 個人主義・競争原理から、人間同士の結びつき、コラボレーション、人的ネットワークへ

③ 大量のモノを消費し続けるライフスタイルから、質の高い経験と人生のバランスを重んじる姿勢へ

要するに、ゼネラリストはもってのほか。スペシャリストでも長寿化に伴って、いくつもの専門技能を磨かなくてはならないということです。

で、その新しいスキルを活かすのは個人ではなく、コラボと人的ネットワークでこそと。

そして、ライフスタイルとしては、住む場所、働く場所の選択肢が飛躍的に増えるということです。

ホント、まさにこのブログで述べていたことじゃあありませんか。

ああ、僕たちは、本当に大革命の真っただ中を生きているんですねえ。

ということで、まだ少し飲み残しているので、最後まで進めます。

なんか、今日は固い話になりましたね。
まあ、たまには。(笑
ということで、このへんで。

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