「パワポの死」から「シンプルプレゼン」へ

最近、人前でお話することが多くなってきました。

自分なりに、いろいろと改善をしているつもりですが、もやもやしていることも多く・・・。

そんな中、「プレゼンテーションzen」で、一躍有名になった、ガー・レイノルズ氏の待望の新著、『シンプルプレゼン』が、またしても曇りを晴らしてくれました。

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ガー・レイノルズ氏は、Google、マイクロソフト、P&G、スタンフォード大学などで、ひっぱりだこのプレゼン講師。

新著の内容は、基本的にプレゼンテーションzenでの提唱と同じですが、今回は何と言っても、本人のプレゼンセミナ-のDVDが付いているのがポイントです。

これが、本当に素晴らしい。実際に見るとそのクオリティに感動さえ覚えます。

フェイスブックページ には、少しだけその映像が紹介されています。

レイノルズ氏は、「実際に『パワポの死』を体験した人はいますか?」と、語りかけます。

京井良彦の3分間ビジネス・スクール-death by ppt

ここから、パワーポイントに頼った退屈なプレゼンから脱却し、アイデアやストーリーのある魅力的なシンプル・プレゼンを実現するためのスキルを、自らが体現しながら伝えてくれます。

スキルについては、いろいろと紹介されていますが、やはり以下が究極のポイントではないでしょうか。

●聴衆の意識や行動を、どういう状態からどういう状態に変えたいかを決める。

要するに、プレゼンの「Before→After」のイメージが重要だということです。

●メッセージや要素を徹底的に絞り込む。

著者は、ここで「禅」の思想から多くを取り込んでいます。

禅寺の枯山水などを例に、何も配置されていない空間こそが、残された要素を際立たせるメカニズムを説いています。

●ビジュアルとスピーチを同期する。

これは、実際にDVDを見れば、納得します。

レイノルズ氏は、円形の舞台に立ち、背後にあるスライドスクリーンを全く見ることなく、流れるようなスピーチを展開します。

良く見ると、観客席の一席に自分のノートパソコンが置いてあり、それをモニターとして確認しながら話を進めているのです。

レイノルズ氏は、落語家は日本が誇るプレゼンテイターであると述べ、日本人はプレゼンが下手だという考え方を払しょくするように言っています。

しかし、本当に僕たちにも、こんなパフォーマンスができるんでしょうか・・・

これに対しても、プレゼンの名手、バラク・オバマ大統領のビジュアルを用いて、こう答えていました。

京井良彦の3分間ビジネス・スクール-yesyoucan

このDVD、本当に勇気を与えてくれます。

ガー・レイノルズ シンプルプレゼン/ガー・レイノルズ

2 COMMENTS

京井良彦

>平山雅一さん
プレゼンが、ショーとして成立しています。
楽しいですよ。

平山雅一

新著作について知らず
こちらのブログで知り
すぐ買って読みました。
これからDVDをみてみます!
情報ありがとうございました!

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