「正論」は人を傷つける!相手目線のコミュニケーションとは?

ここ最近、人から相談を受けることが多くなりました。
仕事の相談はもちろん、ややプライベートなことまで。

僕もそういう立場になってきたんだなあと、なんだかうれしく思いながらも、ちょっと責任を感じたりとか。
いや、僕自信も、人に相談したいことが山ほどあるんですけどね。
どなたか聞いてくれませんか?(笑

「正論」は人を傷つける

さて、そんなふうに人に相談されるときに気をつけていることがあります。
それは、「正論を言わない」ということ。

人に悩み事を相談されてよくやるのが、正論探しです。
僕も昔は「せっかく相談されたんだから、正しいことをアドバイスしなきゃ」と一生懸命に考えて答えてきました。

でも、以外と正論というのは通じないんですね。
相手はそんなこと聞きたくないんです。

これは山田ズーニーさんが言っていたことですが、正論が通じない理由として

正論を言う時、自分の目線が相手より高くなっている

ということがあります。
正論って、エラそうなんですよね。
正しければ良いわけではないんです。

相談してくれた相手は、正しければ正しいほど傷つき、否定できず、すぐに自分を変えることもできません。

わかっているけど、変えられない

これほど、苦しめられることはありません。
相手は、僕のことを「自分を傷つける人間だ」と思ってしまうのです。

相手と同じ目線で受け止める

なので、正論を言うのではなく、まずは同じ目線で相手を理解することが大事です。
褒めたり励ましたりするのではなく、相手の現状を理解し、共感し、正直に思うところを示すということです。

もし同じ立場だったとき、どうするか?どう変われるか?を自分の経験に基づいて話すわけです。
「ふーん、それはなんで?」「いつからそうなの?」「なるほどねえ、僕だったらこうするかなあ」。
それはもちろん、自分の身の丈を超えることなく、等身大の言葉として。

そこに「答え」はありません。
どちらかというと、「答え」を与えようとするのではなく、「問い」を共有する。
「問い」は、人に自ら考える力を与えます。
問いを共有すれば、相手は自ら考え、行動する勇気を得るのです。

人間は、結構強いです。
でも、その強さを引き出してあげる必要があります。
それは、決して強くなるために正解を与えることではありません。
どうやったら強くなれるか?
ひとつできることとして、僕も一緒になって悩んであげることかなあと思うわけです。

企業コミュニケーション(広告表現)も同じ

これは、企業コミュニケーションも一緒です。
「こうするべき、ああするべき、うちの商品はそれをかなえてあげます、任せて下さい」
そんなふうに言われれば言われるほど、距離をとってしまうのが人間です。

そうではなく、生活者の気持ちや悩みを共有することが先です。

もっと人間の気持ちを理解し、尊重しましょう。
僕が担当するプランニングは、こういう思想に基づいています。
なので、自社の商品やサービスを強引に売り込みたいという考えには合わないかもしれません。

もっと深く、強く、人とつながるためにできることって何だろう?
そんなことばっかり考えています。
それは、個人として相談される僕も、仕事人としての僕も、同じスタンスです。

結局、コミュニケーションって、「人間理解」ってことだと思うのです。

追記:上記で紹介した山田ズーニーさんの言葉はこの本にありました。