タンポポの種のようにアイデアをバラまく

最近、特に先週は企画のプレゼンが多かったです。
が、こういうのって、なかなか一発でお買い上げ頂くことは少ないんですよね。

先週も、あれだけたくさんの企画を提案しながら、おそらく実現するのは、1つか2つくらいのものでしょう。
多くのアイデアが、日の目を見ずに没になっていきます。

でも、よく考えると、モノを生み出すってそういうことなんだと思います。
多くの生き物が、自らの種を再生産するために、大変なエネルギーを費やしますよね。
新しい命の誕生というのは、本当に大変なことなんです。

動物だけでなく、植物だってそうです。
たとえば、タンポポ。
一輪のタンポポは、一年間に2000個の種をつくるそうです。
それらは、どこに飛んでいって、どこに着地するか全く分かりません。
その多くは、アスファルトやコンクリートなどに落ちて、発芽することはありません。
でも、一輪のタンポポ側からすると、ひとつひとつの種がどうなったは、もはや重要ではありません。
多くの種がどこに行ったか分からずとも、春になると必ずアスファルトのすき間などから、多くの芽が吹き出します。
そのことこそが、重要なのです。

つまり、仕事でも新しいモノを生み出すのであれば、没を承知で多くのアイデアを風に乗せて、そのいくつかをアスファルトのすき間に届かせることが大事なわけです。

もちろん、ひとつひとつの企画アイデアをないがしろにしろということではありません。
ただ、失敗の多さを嘆いていても、次のアイデアの邪魔になるだけです。
人気作家のセス・ゴーディンが言っていますが、とにかく、様々なアイデアをどんどん試すことこそが、結果的にベストなモノを世に生み出す最良のプロセスだということですね。

ということで、今週もジャンジャンいきましょう。
今日は、このへんで。