みなさんは、「がんばっているのに思ったほど成果があがっていない」と思うことはないですか?
そんなとき、そもそも「がんばり方」が間違っていないかを疑ってみる必要があるかもしれません。
もしかすると、マーケティングが不在で、思い込みや独りよがりでがんばっている可能性もありますよ。
成毛眞さんは、著書で「がんばるよりマーケティング」を主張しています。
たとえば、みなさんの会社は、こんなことになっていませんか?
・商品や情報への回路を開くべきときに、囲いこんでしまう。
・価格を上げるべきときに下げてしまい、利益も信頼も失う。
・優遇すべきユーザーを冷遇する。
すべてを自分一人、または自社一社の力でやり遂げようとして志なかばで倒れる。
企業(もっといえば個人も)、その「価値」は、市場を通じてユーザーが決めるものです。
費やした労力が、そのまま価値につながるものではありません。
高校野球じゃないので、「がんばっていること」それ自体は、なんら価値にはつながりません。
しかし、マーケティングを知らずに、コツコツがんばり続けて損をしているケースは、とても多いと思います。
成毛さんは、企業の3要素が変わったと言っています。
これまで、企業の3要素は、「ヒト・モノ・カネ」と言われていました。
私が、銀行員だった時代も、企業への融資を検討する際は、この要素を中心にチェックしていました。
しかし、今はこれに代わり、「IT・MT・FT」が企業の命運を左右する3要素として注目されています。
●IT=インフォメーション・テクノロジー(情報技術)
●MT=マーケティング・テクノロジー
●FT=ファイナンシャル・テクノロジー(財務技術)
これによると、企業にとっての「ヒト」の持つ意味は、労働(=肉体)から、情報(=頭脳、知恵、ノウハウ)に置き換わったと言えますね。
企業も、個人も、国家も、もっともっとマーケティングを真剣に考えていいかもですね。