ローカル文化の多様性を保護するプラットフォーム

昨日、名古屋から東京に戻ってきました。
フェイスブックでは、カレーうどんネタを話題にしましたが、仕事でいろんな場所に行くごとに、ローカル・カルチャーの多様性を実感します。
最近の僕の個人的な経験で言えば、沖縄、京都、ソウル、名古屋・・・みんな飛行機で1-2時間の場所ですが、食文化も交通の習慣もライフスタイルも様々です。

少し前までは、ソーシャルメディアのようなグローバル・プラットフォームの浸透で、ローカル文化的なものは画一化されていくという考えもありました。

グローバル化という表現は、一般的に、アメリカのような巨大な国家や、世界各国に進出を果たす企業がローカルなものを圧倒して浸食してしまうことと考えられています。
世界各地の若者が、リーバイスのジーンズをはき、マクドナルドのハンバーガーを食べ、コカコーラを飲んでいるというような状況です。
そして、ソーシャルメディアの浸透は、こういったグローバル化を後押しするものと考えられていました。

$京井良彦の3分間ビジネス・スクール-global brands

しかし、たとえばアップルストアや、アマゾンのようなプラットフォームを見ていると、そうではないことが分かりますよね。
よりマニアックなアプリや、一般書店では流通しないような本がどんどん出てきます。
つまり、プラットフォームは、文化の多様性を保護するということなのです。

ジョン・レノンが歌ったイマジンは、「And the world will live as one」の歌詞で、世界がひとつになると主張しているように思われます。
でも、たぶんこれはプラットフォームのことを言っているのであって、文化の多様性を否定するものじゃないと思っています。
実際に、冷戦終了後は国の数もどんどん増えてますし、ローカルを尊重する風潮は高まっています。

グローバル化と画一化は決してイコールではないということですね。
今やマクドナルドやコカコーラだけでなく、ノキアやヒュンダイなど、多くのグローバル企業にとって、自社のブランドをどうやってローカライズするかということが、大きな課題になっています。

ソーシャルメディアによって、僕たちの文化が多様性を保ったまま他の文化と融合してまた新たな文化が生まれたりする。
逆に、どんどん新しい文化や価値観が生まれるようになっているんですね。

そろそろ、僕が小学生の頃に読んだ井上ひさしの「吉里吉里人」のように、日本から独立宣言する地域が出てきても不思議はないかも。。。なんてのは、半分冗談。でも半分ありかもですね。

今日は、このへんで。(^^