あまりいい加減な世代論に惑わされないように

多くの新社会人の方は、明日4月1日にデビューを迎えますね。
僕の務める会社でも、初々しい新入社員が入社してきます。
ここ何回か述べてきたように、最近、学生さんなど若い人にアドバイスを求められることが増え、新社会人向けにも、何回かお話をする機会を設けています。

僕自身は、社会人22年目。
僕のようなバブル世代、つまり1990年代初頭までに働き始めた世代と、それ以降に生まれた若い世代には大きな溝があるとも言われます。
今の若い世代、つまり10-20代の人たちは、物心ついたころには日本の景気はすでに悪かったため、景気が良いという状態を知らずに育っています。
もはや両者には、違う国の出身者かのようなギャップがあるというわけです。

ただ、こういった世代論は結構いい加減なものかもしれません。
その時代におけるほんの一部の尖った生き方が、象徴的に語られているに過ぎません。
また、常見陽平さんの著書「僕たちは、ガンダムのジムである」にも述べられていましたが、尖った生き方は、必ずしも幸せにならないという意見もあります。

バブル世代は幸せだったか?
脱サラブームで会社を辞めて、起業といいながらフランチャイズ経営を始めた人は幸せになれたか?
組織にとらわれない職として、フリーターという新しい肩書を背負った人は自由に稼げたのか?
ブームにまでなっている、組織、時間、場所に拘束されないノマドも、(僕は思想は肯定しているのですが)果たしてそれだけで幸せになれるのだろうか・・・。

僕は、時代に合わせた変化は大事であるという立場をとっています。
但し、ブームに踊らされて最先端のスタイルを身につけているだけでは、幸せになれないのではないかとも思うわけです。

基本に戻って考えてみましょう。
僕たちは、なんのため働くのでしょうか?
食いぶちを稼ぐため、つまり「衣食住」のためでしょうか?
もちろん最低限それはありますが、人間にはもっと高い欲求があるはずです。

「衣食住」の充足は基本として、その上位段階に「遊学働」があるといいます。
「遊」=いかに遊び、
「学」=いかに学び、
「働」=いかに働くか、ですね。
そして、これらを通じて社会とコミュニケーションを重ね「自己実現」をしていくわけです。

つまり、自己として大事なことは、
誰とどんなふうに「働き」、
誰とどんなふうに「学び」、
誰とどんなふうに「遊ぶ」か、ということ。

これらをもって「自分らしさ」、「自分にしかできないこと」、「オンリーワンの価値」というものを社会に承認してもらうことこそ、人間として働く喜びだというわけです。

ここは、世代を問わず、共通なはずです。
なので、あんまり世代論に惑わされないようにすることです。
自己実現の手段は人の価値観によってそれぞれ。
ましてや今の時代、価値観にあわせてたくさんの選択肢があります。
まずは自分の選んだ職場で社会人として自立し、自己実現を目指して欲しいと思うわけです。

などとエラそうなことを言っていますが、それも僕自身が新入社員など若い人たちに刺激を与えられるから言えること。
この時期が来るたびに、自分を問い直すきっかけをもらえます。
また明日から新鮮な気持ちになれそうで、楽しみです。
今日は、このへんで(^^