南フランスは恵まれすぎ!

今日は、カンヌの話でも、広告の話じゃないことを。
とにかく、3年連続でカンヌに行って、特に今年は周辺地域にも滞在してきたわけですが、つくづくと思ったことがあります。
それは、「南フランス恵まれすぎ!」ということ。

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まあ、南フランスだけでなく、地中海沿岸地域、つまりイタリア、スペイン、ギリシャなんかはみんなこうなのでしょう。
圧倒的な太陽の光、年中温暖な気候、養分を含んだ美しい海、それらに基づくおいしい料理やゆったりと余裕のある生活・・・。

で、思ったのですが、日本は、四季があることが、人々をセカセカと忙しくさせているのではないでしょうか。
極端な話、南欧では年中裸でいても平気でしょうし、腹が減れば海に魚は泳いでいるわ、その辺の木に実はなっているわ、働かなくてもいいんじゃないかとさえ思えます。
食料自給率は、日本の40%程度に対して、フランスは120%くらいあります。

日本だと、裸で冬を越せることはないですし、食料を蓄える必要もありますし、もう夏が終わる、もう師走だ、年の瀬だ、盆だ、正月だ、季節の行事やら衣替えやら・・・。
よく言えば、それ故に勤勉な国民性が育まれているのでしょうが、セカセカの原因であることは、間違いないと思います。

料理が美味しいというのも、ちゃんと理由があります。
北欧やドイツなどの寒いところや、海のない内陸部では、調理とは「食料の保存」が目的であるため、塩漬けや酢料理、根菜などが多くなります。
でも地中海に面した南欧諸国では、新鮮な魚介類、生野菜、果物、オリーブなどなどが年中豊富で、調理とは「美味しく食べるため」にすること。
保存のための料理とは、そもそもの発想が違うのです。

太陽の光の量は、目が開けられないほど眩しくて、文章では表現できないほど圧倒的なものです。
観光客もひっきりなしで、ジャンジャンお金を落としていきます。
ピカソやマティスやシャガールなど多くの芸術家も集まりました。
確かに、目の前に広がる楽園を、なんとか自分の絵に記録したいと思う気持ちもよく分かります。

・・・とにかく、恵まれすぎということ。

まあ、でもうらやましがっていても始まらないので、日本のいいところを見ていくことが必要ですよね。
国土の4分の3が山であって、周りが全部海に囲まれていて、四季があって・・・。
日本だって、南欧のそれと意味は違いますが、自然に恵まれているということが言えますよね。
でも、これらは、農業や観光というのではなく、自然エネルギーの資源としてとらえるべきでしょう。
山間の水力や林業の廃材を活用したバイオマス、海上風力などなど、スウェーデンのような脱原発・自然エネルギー国への転換を目指すとかでしょうか。

などなど、いろいろ考えてしまいますが、でもやはり日本はすごく恵まれていると思います。
それは、自然や資源の話ではないです。
安全性や、希望や自由や選択肢のある人生が保証されているという点です。

うらやましがってみても、「じゃあ、南欧に住めば」と言われれば、やっぱり日本に住みたいと思います。
それは、日本には「資源ではない豊かさ」があるからなんでしょう。
素直に感謝しないとですよね。

ということで、今日はこのへんで(^^