カンヌ2011受賞関係⑧「サイバー部門」

昨今、注目される部門がこのサイバーでしょう。
ネットやテクノロジーの活用で、斬新なコミュニケーション手法がでてくる可能性が高いわけです。
まあ、確かに、いまキャンペーンを立ち上げるとして、ネットを使わないなんてことはあり得ないわけで、これもすごく幅広くエントリーされるものです。

で、案の定、グランプリが3つに、ゴールドが21個という多くの受賞がありました。

まず、ひとつめのグランプリは、Googleが制作の「The Wilderness Downtown」というミュージックビデオ。これも、Jay-Z方式ですが、Arcade Fireというバンドの新譜とのコラボでGoogleの技術を見せつけるというもの。
自分の住所を入れると、ストリートビューとChromeブラウザの技術によって、その風景を組み込んだミュージックビデオが再生されます。もちろん、日本でもOK。
強力な自分ごと化の装置に驚かされます。これはすごい。

・タイトル:「The Wilderness Downtown
・広告主:Google
・エージェンシー:CHRIS MILK サンタモニカ

「The making of the Wilderness Downtown」

こちらにメイキング(カンヌでも流れていたAVP)があがっています。
これを使ってみんな個人的に作った映像が、YouTubeにあちこちあがっています。(東京も)
確かに、いろいろ試しているうちに、ミュージックも耳についてきて、相乗効果ありかもです。

二つ目。個人的には、もういいんじゃないかと思うのですが、P&Gのオールドスパイスマンです。
・タイトル:「RESPONSE CAMPAIGN」
・広告主:PROCTER & GAMBLE
・エージェンシー:WIEDEN+KENNEDY

昨年フィルム部門でグランプリだった、男性用ボディウォッシュOLD SPICEの派生キャンペーン。
一躍有名になった元アメフト選手のIsaiah Mustafaが、ツイッターで質問や悩み相談を受け、ビデオメッセージで即レスするというもの。
ずっと待機していて、とんでもないスピードですぐレスポンスがあるので、みんな面白がってツイートし、膨大な数の回答ムービーがアップされました。

しかし、うーむ、あいかわらず、このウィットな面白さがよくわからん。
まあネイティブならではのニュアンスもあるんでしょうねえ。
会場は、大爆笑でしたから・・・・

そして3つ目。僕はこれが一番、未来への可能性を示唆していると思いました。
はじめてのツイッターの「ツイートによる」支払いシステムです。

・タイトル:「PAY WITH A TWEET」
・広告主:INNOVATIVE THUNDER
・エージェンシー:R/GA New York

電子本や音楽などを、自分のツイートやいいね!を貨幣代わりにして支払えるもの。
つまり、「ウッフィー」を価値換算させたシステム。
送り手側からすると、宣伝費を使ってメディアを買うのではなく、みなが欲しいと思うコンテンツの価値が、そのままメディアの価値になる。
これぞ、ソーシャルメディア時代の新しいしくみ。

これを見たとき、「これだ!、これがチタニウムだ!」と、思ったんですけどねえ。。。
ちょっと、新し過ぎますか。

ちなみに、日本勢はユニクロ「LUCKY LINE」、NTTdocomo「森の木琴」がゴールド受賞です。
なかなかすごい!