カンヌ2011受賞関係⑥「プレス部門」

表彰式3日目は、プレス、デザイン、サイバー部門でした。
まずは、プレス部門、これはつまり、ポスターとかグラフィック。

僕個人的には、グラフィックだけを切り出して、その評価をするというのはどうなんだろうという疑問はあります。とはいえ、これはこれで広告の基本だということも理解します。パッと見て、正しく、深く、面白く伝わるか。
アメリカのドラマ「MADMAN」を見ていても、はたまた江戸時代の御触書を見ていても、プレスが広告の原点であることを認識させられますよね。

さて、そのプレスのグランプリは、中国として初めてのカンヌグランプリ獲得ということで大いに話題になりました。
・タイトル「天国と地獄」
・広告主:サムソナイト(スーツケースです)
・エージェンシー:JWT上海

上は飛行機のファーストクラス?。下は貨物室。極悪環境で荷物を守るスーツケース。
確かにインパクトはあるし、中国市場に天使と悪魔という西洋概念を用いたのは不思議な感覚で、そこはやはり狙いなのでしょうか。

また、これは背景になってしまいますが、中国という急成長マーケットにおいて、日本の高度成長期と同様、海外旅行需要が急激に伸びていて、スーツケースの需要も高い。だから、サムソナイトもお金をかけて出稿が出来るというものでしょう。

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プレスだけの話ではありませんが、中国のほかブラジルやアルゼンチンなど、今回は新興市場のものすごい勢いを感じます。

あと、こんなのも。これでもゴールド受賞作です。
小難しいのが多い中、原点っぽくて、わかりやすくて、ホッとします。

・タイトル:カメレオン
・広告主:RECKITT BENCKISER(殺虫剤ですね)
・エージェンシー:EURO RSCG バンコク

$京井良彦の3分間ビジネス・スクール-カメレオン

シンプル&直球勝負。1秒で分かる表現。これぞ原点でしょう。