映画「ソーシャル・ネットワーク」に見た、あとから考えるビジネス

話題の映画「ソーシャル・ネットワーク」を観てきました!

ストーリーは、マーク・ザッカーバーグを中心とする、ハーバード大学の学生たちがfacebookを立ち上げ、数年で世界最大のSNSに成長するまでの友情、裏切り、葛藤などの壮絶な人間ドラマを描くもの。

まあ、映画評は他のブログに譲るとして、ここでは映画の中で描かれていた「ITビジネスの起業」について考えたいと思います。

映画でも描かれていましたが、マーク・ザッカーバーグが、フェイスブックを立ち上げて、共同創業者がその収益化に奔走するのですが、マークは目先の収益を追いかけることに反対します。

「じゃあ、どうするんだ?」とわめく共同創業者ですが、

マークは、「今あせらずに、あとで考える」と主張します。

まあ、これがこの映画ストーリーのひとつの柱です。

で、全然映画とは関係なしに思ったことですが、まさにこれこそが、「これからのビジネス」の発想なのでしょう。

僕たちは、差別化された希少な価値のあるものを作りだして、管理し、それを売るという思考は得意です。

しかし、それは20世紀型のビジネス発想。

しかしネットの世界では、潤沢にあるものに意味づけして、最終的にビジネスにするという21世紀型の発想が必要のようです。

クリス・アンダーソンの「FREE」に述べられていた、この「希少=20世紀型」、「潤沢=21世紀型」のモデルを整理しておきましょう。

●ルール

20世紀:「許されているもの以外は全て禁止」

21世紀:「禁止されているもの以外は全てOK」

・・・確かに、YouTubeなんかそうですよね。

●社会モデル

20世紀:「何がベストかは、私たちが知っている」(だから教えてあげる)

21世紀:「何がベストかは、あなたたちが知っている」(だから一緒にやる)

・・・twitterなんかも、「RT機能」など、ユーザー主導で後から後からサービスが追加されてますね。

●利益プラン

20世紀:「ビジネスモデル」

21世紀:「あとから考える」(!!)

特筆すべきは、やはり3つめ。

とにかく、ユーザーに喜ばれるものを創り出し、その収益モデルは、「あとから考える」のです。

ユーザーのニーズに合わせて、どんどんサービスも変えていくし、利益プランも変えていく。

製品のテストモデルのことを「ベータ版」といいいますが、21世紀モデルは、ユーザーとともに常に進化を続け、完成することのない、「永遠のベータ版」といえるものでしょう。

僕は、もともとM&A業界で働いていて、そこでは企業価値を測るものとして、ビジネスモデルこそが全てだったんで、こういう発想にはすごく感銘を受けてしまうんですよね。

そういえば、よく考えると、電気や医療、飛行機なんかも利益発想から生まれたものではありません。

そういったことを後回しにすることで、人類躍進の発明になっているんですよね。

今まさに、世界はそういう状況にきているのかもしれない。

・・・とまあ、いろいろ考えて映画観賞どころではなかったのでした。(^^;