「マーケティング3.0」の時代へ

近代マーケティングの父と言われる、フィリップ・コトラー教授の新刊「マーケティング3.0」を読みました。

内容は、ソーシャルメディア時代のマーケティング新法則について述べられたものです。

僕は、12月に出版予定の既に出版社に渡している原稿があるのですが、その内容にちょっと近かったりとかして。

僕の原稿内容は完全に持論なので、ケーススタディしかそれを裏付けるものはないのですが、神様コトラーの主張を読みながら、「ああ、やっぱりこういう方向であってたんだ」という嬉しさと、「ああ、先に言われちゃった」という複雑な想いが交錯しつつ、読み終えました。

(とはいえ、原書はもっと前に発表されているので、それを読んどきゃカブることもなかったのですが・・・)

コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則/フィリップ・コトラー

さて、内容を簡単に紹介すると、ソーシャルメディアの普及によって、マーケティングは以下のように3ステージ目に入ったというものです。

●マーケティング1.0

製品中心のマーケティングで、目的は製品を販売すること。コンセプトは製品開発。

●マーケティング2.0

消費者志向のマーケティングで、目的は消費者を満足させてつなぎとめること。コンセプトは差別化。

●マーケティング3.0

価値主導のマーケティングで、目的は世界をよりよい場所にすること。コンセプトは価値。

原題は「Marketing 3.0 : From Product to Customers to the Human Spirit」ということで、人間の精神に向けたマーケティングを追求するものです。

マーケティング3.0では人々を単に消費者とみなすのではなく、マインドとハートと精神を持つ全人的存在として働きかけます。

混乱した世の中で、消費者は世界をよりよいものにしたいと考えていて、自分たちの不安に対するソリューションを求めているといいます。

その消費者の一番深いところにある欲求=社会・経済・公正さに対する欲求に対してビジョンや価値で応えようとしている企業を探しているというのです。

消費者は選択する製品やサービスに機能的、感情的充足だけでなく、精神的な充足も求めていると主張しています。

このような消費者の変化を分析したうえで、社員や株主に対するマーケティング、社会や環境に対する取り組みを解き明かしていきます。

アップル、イケア、スターバックスなど、マーケティング3.0にバージョンアップした企業の事例も豊富に紹介されています。(但し、ソーシャルメディアの使い方を指南しているものではありません)

これからのマーケターには必須のすばらしい内容だと思います・・が、それにしても、この本、高いっ!

300ページ弱で、2,520円の強気の値段設定は、その内容への自信でしょうか・・・

ちなみに、僕の出版原稿のテーマは、(いや、対抗するなどという恐れ多いことをするつもりは毛頭ありませんが・・・)、もっと広告コミュニケーションによったものです。

ソーシャルメディアの普及が、人々が元来もっていた社会性を取り戻させ、より人間的なコミュニケーションが求められていて、派手で単発の広告ではなく、日常的で持続的な付き合いがコミュニケーションとして機能していくようになるという持論です。

全然むずかしくなく、軽~い感じの読みものです。

面白いかどうかの保証はありませんが・・・

4 COMMENTS

京井良彦

>コムリエさん
コメント有難うございます!
いや、CDはヤバイでしょう。
どれだけヤバイか知ってるでしょう(笑)

コムリエ

こんにちは。コムリエです。
京井さんの本が出版されるのですか!?すごいですね!
楽しみです♪
CDは出さないのですか?w(^^ゞ
ブログをいつも勉強になります!これからも宜しくお願いします!

京井良彦

>マッツーさん
コメント有難うございます!
いや、僕はそんな有名社員とは、全く立場が違いますよ(^^;
実績はないのに、言いたいことだけいっぱいあるというタチの悪い社員ですから。(笑)

マッツー

フィリップ・コトラー教授の新刊「マーケティング3.0」は気になっていましたので参考になりました。
京井さんも出版されるんですね。とても楽しみにしています。
でも、さすが電通ですね。
さとなおさん、京井さん、岸さん、はあちゅうさん・・・
自らの著書を出版できる才能の宝庫ですね。すごいです。

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