We have a different idea !

今年のカンヌ広告祭で、何回もアンチテーゼとしてあげられていたのが、映画「マイノリティ・レポート」のレコメンド広告のシーン。このブログでも何回か取り上げましたよね。

$京井良彦の「3分間ビジネス・スクール」-マイノリティ

トム・クルーズ演じる、ジョン・アンダートン捜査官の逃亡シーンです。
コンコースに設置されたシステムが、逃げるアンダートンの網膜を感知します。
システムは個人情報を読み込み、ジョンの目の前に立体映像が現れ、レコメンド広告を浴びせかけるのです。

「ジョン、ギネスビールを1杯どうだい?」
「ジョン、レクサスがあなたに快適な走りを・・・」
「ジョン、・・・」

カンヌでは、この映像がよく登場しました。
そして、こんな広告地獄の未来を否定していました。

何回か聞いたキメ言葉があります。

それは「We have a different idea !」というもの。

ソーシャルメディアが普及し、人と人とがつながった。
そんな社会環境の中で、人々が自然と話題にするような新しいアイデアで、生活者とコミュニケーションをとることができるという主張です。

さて今日は、そんなコンセプトに基づいた、素敵なキャンペーンを紹介したいと思います。
フォルクス・ワーゲンのブルーモーションというエコカーブランドのキャンペーンです。
その名も「The Fun Theory(ファン・セオリー)」。

人々は「楽しい(FUN)ことを選択することで、そこにある価値に気づくという理論(Theory)」を実験していく企画です。

例えば、こんな実験映像が公開されています。
エスカレーターの横にある階段をピアノの鍵盤のように白黒に塗り分けて、踏めば「ド・レ・ミ・・・」と音が鳴るように仕掛けるのです。

これに気づいた通行人が、面白がって階段を登ったり降りたり。
そのうちに、エスカレーターを使う人がいなくなってしまうという展開です。

こんな体験を通じて、「エコの選択は楽しい」と気づいてもらう広告なのですね。
確かに、こんなかたちでブランドの価値を伝えることができたら素敵ですよね。

このキャンペーンはカンヌ・サイバー部門のグランプリを受賞しました。
ということで、映像を紹介しておきますね。

2 COMMENTS

京井良彦

>ATさん
コメント有難うございます。
余計に電力かかる、ホントですね(笑)
まあ、啓蒙するためのコストと考えて、大目に見てあげてはいかがでしょうか(笑)

AT

とても楽しい啓蒙の仕方だと思います。
が!エスカレーターじゃなくて、エレベーターの横だったらもっと良かったかと。惜しい。
ピアノ階段を選択することが、消費電力を減らすことにつながってたらこの実験は完ぺきでしたね。
ま、「楽しくやろう」がテーマなんで細かいっちゃあ細かいですけどね。「ピアノの音出すぶん余計に電力かかるだろ!」と細かい日本人は思ってしまうわけです。

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