アップルはなぜ人をわくわくさせるのか?

カナダのWEBマーケッター、タラ・ハント(Tara Hunt)の新刊、「ツイッターノミクス」の中に面白いことが書いてあります。

「アップルはなぜ人をわくわくさせるのか?」というテーマ。

マーケティングでいう、いわゆるブランド・エクスペリエンス(ブランド体験)に関することですね。

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これまで語られたのは、そのブランドに対する顧客個人の体験です。

しかし今後、ブランド(製品・サービスそのものも)は、顧客同士をつなぐ仲介役を果たすとし、いかに顧客同士がソーシャルメディア上などで、体験を共有したくなるようなブランドであるかが大切になるとしています。

つまり、これからはソーシャルメディアで話題にしやすい製品・サービスを提供していくべきだということです。

その代表として、アップルのi-Podや、手帳のモレスキンなどを挙げています。

i-Podは発売当時まだ持っている人が少なかったころは、白いヘッドフォンが目印で、付けているとお互いがすぐわかりました。

そして親近感を抱き、その場で話しかけたり、Web上で話題にしたりして、情報交換をすすめていきました。

これが、著者のいう「わくわくさせる」というものです。

このユーザー同士が共有する「わくわく」をつくるために、製品・サービスの開発に以下のようなコツがあると言っています。私もこの意見に、おおよそ賛成です。

1.物語をはらんでいる

たとえば、モレスキンについては、ヘミングウェイやピカソも愛用していたという物語が、ユーザーの想像力をかきたて、そいうったエピソードを語り合うコミュニティができあがっている。

2.美しい

Methodの洗剤が例にあげられている。すてき、かわいいをきっかけに会話ははずむ。洗剤のボトルだって美しさが愛着につながる。

3.笑わせる

同じことで笑ったら、そのユーザー同士はもう友だちだ。エラーメッセージがおかしかったり、製品に笑えるラベルがついていたり。いくらでも工夫はできる。

4.小ネタを提供する

周囲を「へえ~」とうならせるちょっとしたウンチクを提供する。トリビア的知識は、ユーザーに誰かに話をしたくなる気持ちを起こさせる。

5.感情に訴えかける

幸福感を高める、または孤独感をなぐさめる、というサービスは記憶に残り、人と分かち合いたい情報となる。メッセージそのものは忘れても、そのときの感情はよみがえりやすい。

としたうえで、著者は「アップルに、わくわく体験大賞を与えたい」といっています。

確かに。私自身も、いまから、4月のiPad発売を楽しみにしていますもんね。

ツイッターノミクス TwitterNomics/タラ・ハント 津田 大介(解説)