〈勝間和代〉という「ペルソナ」、本当の自分という「影」

勝間和代さんと香山リカさんの対談本を読みました。

この本では、勝間さん本人と区別して、世の中に作られてしまった、勝間和代という成功者のアイコンを、カッコをつけて〈勝間和代)と呼んでします。

香山さんは、この理想モデル〈勝間和代〉と「本当の自分」のギャップに苦しむ「カツマー」が現れていることなどを勝間現象の弊害としています。

また、今週のAERAでも「偽カツマー」についての記事があります。

「勝間本の誤読によって、職場ではカツマーを気取るも、本音では甘えたい・・・」というものです。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100118-00000002-aera-soci

カール・ユングの精神分析に「ペルソナ(仮面)」と、「影(シャドー)」という用語があります。

「ペルソナ」とは、感情や欲望を抑制して社会的に作り上げられた「外面的な役割としての人格」であり、「影」とは、そこから望ましくない人格として排除された、「生きられなかったもう一人の自分」のことです。

人は、誰しもこの二つの顔を持っており、これを統合しながら社会生活を送っています。

しかし、この二つの顔のギャップがあまりにも広がると、統合が困難になり、自己をコントロールできなくなります。これを統合失調症と呼んでいます。

これに沿うと、無理に〈勝間和代)というペルソナを作ってしまうと、本当の自分が「影」に位置付けられてしまい、そのギャップがあまりにも広がり、沸点に達すると、統合失調症を引き起こしかねないということなのでしょう。。。

しかし、そもそも勝間さんの主張は、そんな理想を追い求めることではなく、「他人の価値観に頼らずに自立しよう」という、シンプルなメッセージだと理解しています。

ということで、勝間ファンの私ですが、今のところ、ペルソナと影の統合に問題はないようです。

ちなみに、この本は、私が勝間ファンであることを差し引いても、どう読んでも、勝間さんの発言のほうが人間の原則に立った正しい主張だと思いますが。。。

勝間さん、努力で幸せになれますか/勝間 和代
¥1,050
Amazon.co.jp